事業仕分けを否定するつもりはありませんが、こんなペースで3兆円もひねり出せるのか少し疑問です。手っ取り早いのは公務員の給与を削減することですが、自治労をバックにした民主党では期待薄ですし、大きな政府に移ろうとしている方針も見え隠れしていますので、なおさら無理かなあと思ってしまいます。そして何より、官僚の逆襲はこれからでしょう。官僚を敵に回して良いことはひとつもありません。政権は長くは持たないかもしれませんね。
次の地下鉄工事、何としても取って来い」
でも談合って犯罪ですよね?
謎の日本的システムの中で奔走する、若きゼネコンマン平太の行末は――。
会社がヤバい。彼女とヤバい。
次に出る大型入札案件は、2000億円規模の地下鉄工事。
この一番札が取れなければ……。
プロの読み手を唸らせた超弩級ドラマ
情と理がせめぎ合う白熱の談合ドラマ。池井戸潤は日本の企業小説を変革する。――香山二三郎氏
背負ってきた旧い体制を捨てて日本が生まれ変わろうとしている今、この本が出版されることに運命を感じる。――杉江松恋氏
驚愕のラストはさすが乱歩賞作家。多様な読み方ができる極上エンターテインメントだ。――西上心太氏
政官業の鉄の三角形に放り込まれた若く純なゼネコンマンの心に、あなたの心を重ねてみて欲しい。――村上貴史氏
曹源寺評価★★★★★
「空飛ぶタイヤ」以来の池井戸氏の新刊ということで、いそいそと書店に赴き買い求めました。そして、わずか1.5日で読了してしまいました。読みやすく、それでいてリアルな談合を描いていてドップリはまる、そんな作品に仕上がっています。さすがは直木賞候補だけあって、リーダビリティはさすがというべきでしょうか。そして、談合をテーマにここまで(あまりミステリタッチではないにせよ)描ききった作品もあまりないように思えます。そういう意味では池井戸氏の元銀行マンならではの切り口に拍手を送りたいと思います。
しかし、しかしですね、本書は「空飛ぶタイヤ」には及ばないなあというのが率直な感想です。なぜなら、結末が途中で透けて見えてくること、同時進行する恋愛話が少し陳腐なこと、そして、悪役の描写が少なすぎること(これに関しては、談合こそが真の悪役であるという見方も出来なくはないでしょうが)、この3つが読後の満足感をスポイルしているような気がします。
それでも、良書であることは間違いないでしょう。わが社の社員には読ませたいですね(ってオレは社長じゃねえし)。
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