「JFEとIHI、造船事業を10月に統合」
「ドコモ、らでぃっしゅぼーや買収 成長へ異業種連携」
造船業界は21世紀に入ってから再編を繰り返してきましたが、ここ数年は中国や韓国勢に押され、厳しい環境が続いていました。この合併も一昨年ごろから噂されていたのであまり驚きませんが、市場を荒らしまくった中国・韓国のメーカーには脅威になる可能性もありますので日本勢の巻き返しに注目したいですね。
と、もっともらしいことを書きましたが、日本企業が本当に抱え込まなければならないのは部品メーカーではないかと思うのですがいかがでしょう。中国韓国のメーカーは日本の企業からプロペラを買ったりしているところもあるみたいですから、日本の部品メーカーが日本の完成船メーカーを脅かしているという構図になったりしているわけでしょう。完成船メーカーが自動車メーカーみたいにケイレツ化を進めたほうが競争力強化(というよりライバル排除)につながるのではないかと思ったりもします。
もうひとつの方ですが、こんな異業種間の買収も珍しいですね。前向きに考えれば、農業をITで進化させようとする試みとして注目されるでしょう。しかし、後ろ向きに考えれば、農業がITを進化させるわけではないでしょうと見ることもできますね。
どんな相乗効果が生まれるのかは、ひとつ様子見といこうじゃありませんか。
内容(講談社HPより)
護送車が襲撃され、五人の男が脱走した。脱走した男の一人である大貫修二は、記憶を失い停車中のトラックの前で眠っているところをドライバーの早苗に蹴り起こされた。
その頃、数日後に迫った連続殺人鬼「サンタクロース」対策配備の準備をしていた池袋署の神埼と黒木は、大貫が脱走したという知らせを聞き、秘密裏に捜査をはじめる。
忘れた者、乗せた者、恋する者、探す者――。無関係に見えたさまざまな事実がつながり、最後に待つのは意外な、されど爽快な真相!
曹源寺評価★★★★★
早くも3作目に突入した横関氏ですが、氏の作品に共通するものは「読後の爽快感」ではないかと密かに思っています。前作「グッバイ・ヒーロー」も良かったですが、本書も負けないくらい爽やかに読める作品です。
読みやすいし、テンポもいいですね。護送車を襲撃するシーンから、記憶喪失の脱走犯との遭遇、彼を匿いつつ事件の真相に迫る行動、一見関係なさそうな連続殺人犯とのつながり、などなど、肝心のところを隠したまま小気味よく読ませるというテクニックは大したものです。フツーは「なんで高校生の頃会っているはずの大貫修二が分からないんだ主人公は?」とか、「ほかの脱走犯を密告しているのは誰なん?」とか、最後のほうまで引っ張るネタも多いのですが、それでも不満に思えないのはそれだけ筆力がある証ではないかと思います。
大貫修二のキャラクター造型もいいですし、彼を取り巻く絆も良いですね。意外なところにオチがあったりするのも横関作品ならではかもしれません。
この
「明るいキャラで爽やかに読ませるミステリ」
みたいなジャンルを確立していただけないかと切に願う今日この頃です。本当にありがとうございました。
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