ミステリ読みまくり日記 〜書評(ネタバレあり)

通勤時間に読む、日本のミステリとその他小説をとりあえず書き留める
 

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2015年11月24日

書評666 楡周平「和僑」

こんにちは、曹源寺です。

今年に入ってから日本の地面の下では何かが変わってきているのではないかと思しき事象がたくさん顕在化してきました。
たまに預言者らしき人が2chやSNSに投稿してきて話題になったりします。最近では「伊勢女の予言」とか「沼津の予言」とかが話題になりました。沼津のそれは現在進行形ですが、船の沈没(当たり)とか国内でオーロラが発生(当たり)とかカーレースの事故(当たり?)とかが起きてから「誰もが知っているスポーツ界の大御所」が死去すると地震がくると言われてました。
で、先週は元横綱の北の湖理事長が逝去され「もしや」となったわけですが、そうしたら本当に北の湖理事長だったということでみんなガクブル ←イマココ状態なわけですね。
しかし、数々の予言もほとんど当たったためしがないですね。予言がズバリ的中した人がいたら、先日の鬼怒川決壊を予言した人が出てこなければおかしいでしょう。北の湖氏も春先に入院したことが騒がれましたが、もしかしたらその時点でお亡くなりになっていたらそのまま地震が来たのかもしれないなあと思ったりもします。
つまり、実は未来はいくつも枝分かれしていて、パラレルワールドが本当にあるのではないかと。だから、予言のとおりになることはもうない、と考えても良いかもしれません。
ちょっと違うかもしれませんが、「俺が異世界に行った話をする」のヤツはすごい面白くてはまってしまいました。あと、「きさらぎ駅」の話とか。

内容(祥伝社HPより
メイド・イン・ジャパン“ローカル”を引っ提げて、出るぜ、世界へ! 示せ、ニッポンの底力!
地方だからこそ、できることがある。
「老人を集めて、豊かな老後と地方再生を」逆転の発想で大反響を呼んだ『プラチナタウン』刊行から7年。その構想は、現実に国が掲げる地方創生の切り札となった。
そして今、この物語はネクストビジョンを示す!

プラチナタウン誘致から7年、財政再建を果たした緑原町(みどりはらちょう)には新たな難問が……
日本初の、豊かな老後がコンセプトの巨大安住型老人施設「プラチナタウン」を誘致、財政破綻(はたん)寸前からV字回復した緑原町。Uターンする人々も増え、町は活気を取り戻していた。しかし立役者で、元四井(よつい)商事の町長・山崎鉄郎(やまさきてつろう)は、忍び寄る危機に気がついていた。――高齢者人口も減少に転じる将来、この町はどうなる? もう一つの主要産業・農畜産業は、TPPや従事者の高齢化と後継者不足という難問を抱えたままなのだ。産業振興課課長の工藤登美子(くどうとみこ)を相棒に、山崎の商社マンの血が騒ぎ出す!


曹源寺評価★★★★★
プラチナタウン」という作品の続編ということになります。前作を読んでいない方はまず、「プラチナタウン」からお読みいただくことをお勧めします。
「プラチナタウン」では財政破綻寸前の東北の町、緑原町を総合商社勤務の山崎が老人施設(介護もやるよ)を誘致して自ら町長になり再生を果たすという物語でした。
その緑原町は順調に活気を取り戻しているが、プラチナタウンの成功例を見た他の自治体がこれをまねるようになり、その緑原町も20年後、30年後のことを考えると次の手を打たないわけにはいかない情勢になってきた。そこで、山崎が考え付いたのは、、、というストーリーです。
ただまあ、タイトルが示すとおり「華僑」ならぬ「和僑」ですから、その意味するところは

読まずとも大体わかるというものです。

今回の山崎のアイデアは分からなくもないですが、(以下、壮大にネタバレ)

たかがコロッケやメンチカツで差別化などできるんかいな、という疑問がつきまとってしまうのは必至です。B級グルメの輸出という観点は理解できますが、B級はしょせんB級であって、高い金を払ってまで米国民が食べるのかという根本的な問いかけとともに、町の財政を潤すほどの輸出が見込める規模に育つかどうかと言われたら、それは簡単ではないだろうと思ってしまうのです。そもそも機を見るに敏な総合商社はこの事業を手がけていないんですかね。プラチナタウンの二番煎じが急増し、本書では四井商事が施設の増設を行わない意向を示したということで安易なハコモノ作りになってはいけないと自らを諌めるシーンがありますが、逆に言えば今後の成長が見込めるビジネスならば商社が放っておくはずはありません。元商社マンなら分かるはずですが、このプランに対して商社が手を出さないのであればその成長性や採算性には疑問符が残るのではないかという結論になりはしませんか。自分でも何言っているのか良くわかりません。
要するに、「プラチナタウン」はすごく良くできたストーリーだったと思いますが、本書はややしょぼい印象でした、ということです、はい。





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posted by 曹源寺 at 17:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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