ミステリ読みまくり日記 〜書評(ネタバレあり)

通勤時間に読む、日本のミステリとその他小説をとりあえず書き留める
 

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2016年06月28日

書評724 米澤穂信「真実の10メートル手前」

こんにちは、曹源寺です。

英国のEU離脱はとりあえず決まりましたが、実際に離脱するための手続きがあと2か月くらいかかるそうですので、次のショックは8月か9月くらいに来るのかもしれません。
あるいはそれまでにじわじわと市況が変わっていくのかもしれませんので、資産の移動などは今のうちにやっておくべきかもしれないですね。

さて、来月は参議院議員選挙が行われます。自分の住む東京都の選挙区はこんな顔ぶれです(選管のページはこちら)。
1 たかぎさや 女 52歳 新党改革 新
2 鈴木まりこ 女 31歳 日本のこころを大切にする党 新
3 田中康夫 男 60歳 おおさか維新の会 元
4 よこぼり喜久 男 80歳 無所属 新
5 増山れな 女 39歳 社会民主党 新
6 いわさかゆきお 男 69歳 無所属 新
7 トクマ 男 49歳 幸福実現党 新
8 三宅洋平 男 37歳 無所属 新
9 マタヨシ光雄 男 72歳 世界経済共同体党 新
10 山添拓 男 31歳 日本共産党 新
11 竹谷とし子 女 46歳 公明党 現
12 鈴木たつお 男 75歳 無所属 新
13 佐藤かおり 女 48歳 無所属 新
14 中川まさはる 男 69歳 自由民主党 現
15 鈴木信行 男 50歳 維新政党・新風 新
16 小川敏夫 男 68歳 民進党 現
17 朝日けんたろう 男 40歳 自由民主党 新
18 柳沢秀敏 男 67歳 無所属 新
19 小林こうき 男 72歳 国民怒りの声 新
20 原田きみあき 男 39歳 無所属 新
21 蓮舫 女 48歳 民進党 現
22 よこくめ勝仁 男 34歳 無所属 新
23 おおつき文彦 男 49歳 支持政党なし 新
24 佐藤ひとし 男 45歳 支持政党なし 新
25 さめじま良司 男 61歳 支持政党なし 新
26 深江孝 男 54歳 支持政党なし 新
27 浜田かずゆき 男 63歳 無所属 現
28 ふじしろ洋行 男 42歳 チャレンジド日本 新
29 ひめじけんじ 男 64歳 地球平和党 新
30 川上晃司 男 31歳 無所属 新
31 犬丸勝子 女 61歳 犬丸勝子と共和党 新

定数が12人、今回改選6人のところに31人が立候補しています。上位5人くらいはなんとなく予想がつきそうですが、最下位当選枠に入りそうなあたりで何だかドラマがありそうな気もしますね。
選管のページから本人のSNSやホームページリンクが貼られるようになったのは大きいですね。本人の経歴や主張がすぐに分かるようになりました。逆に、リンクのない人はイコールやる気もないと見て良いでしょう。このネット時代に自分の媒体を作って意見を述べないなんてありえませんよ。まあ、作ったは良いけれどめちゃくちゃ見づらいサイトもありますね。項目が全く整理されていないのはある意味すごいわww

ただ、我々はその本人のページだけで満足してはいけません。裏の顔や過去の事件などは本人のページからは決して見ることはできませんからね。
DV野郎がいるかと思えば、旧国鉄動労とつながっている奴もいます(これがどういう意味か分かりますね)。人前で母乳を飛ばすパフォーマンスをしていた奴とか、一緒に映っている奴が碌でもないジジイだったりする(なんでこんな奴と組んでいるだよ〜って)奴とかね、もうネタのワンダーランドですよこれ。
それと、議員報酬ゼロで頑張るとか言っている候補者がいます。あの舛添も最後は報酬カットでいいからやらせてくれと懇願していました。あのデフレが酷かった時代(といっても6〜7年前ですが)は人件費を切り詰めればなんとかなるという時代でした。今はもう違います。それに、こんな画像もネットでは出回っています。
sigotonosekinin.jpg

これはぐう正論ですわ。議員報酬はいらないってことはイコール、議員としての責任は負いません、ってことになりますね。時代の流れを読めない奴は国民からの支持も得られないと心得よ。

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内容(東京創元社HPより)
滑稽な悲劇、あるいはグロテスクな妄執──痛みを引き受けながらそれらを直視するジャーナリスト、太刀洗万智の活動記録。『王とサーカス』後の六編を収録する垂涎の作品集。


曹源寺評価★★★★★
すみません、「王とサーカス」が未読ですが、本作のほうから読んでしまいました。フリージャーナリスト太刀洗万智を主人公とする短編6作品を収録している本作は、米澤センセーらしくいずれ劣らぬ後味の悪さを存分に発揮してくれています。
ベンチャー企業の広報担当者が失踪した事件を追ったタイトル作「真実の10メートル手前」、JR中央線吉祥寺駅で発生した人身事故を事件と喝破する太刀洗の眼力に迫る「正義漢」、高校生の男女が心中自殺したが残されたノートに「たすけて」の文字が。心中の裏にある事実を探る「恋累心中」、老人の孤独死を追うと周辺取材で明らかになった死の真相に驚愕する「名を刻む死」、旧ユーゴスラビアの外国人が太刀洗と同行して取材記者の存在意義を問う「ナイフを失われた思い出の中に」、土石流で3日間孤立した夫婦が奇跡的に救助された『良い話』に覚えた違和感を追及した太刀洗の行動の是非を考えさせられる「「綱渡りの成功例」、以上6作品ですが、個人的には表題作と恋累心中の2作品にグッと来ました。本当に誰も救われないし、後味悪いしでハッピーエンドがこれっぽっちもない。こんな本なのに、なぜか面白いんですよね。
米澤センセーの後味の悪さというのは、

真実が分かっても、それ以上に救われない

むしろ、状況はより悪化するのではないかと考えさせられる、という点にあると思います。本作ではそれがよく理解できます。決してハッピーエンドではない、しかし、知らずにはいられない。そんなお話がずらりと並んでいるのが本書です。
本編6作はいずれも太刀洗が登場しますが、視点はすべて別の人です。つまり、他人から見た太刀洗。ここから太刀洗の人物像が透けて見えてくるというのもなかなかに良いですね。
米澤作品は中毒性があることが立証されてしまいました。やばいなこれ。





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posted by 曹源寺 at 16:17| Comment(0) | TrackBack(0) | や行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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