ミステリ読みまくり日記 〜書評(ネタバレあり)

通勤時間に読む、日本のミステリとその他小説をとりあえず書き留める
 

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2016年08月16日

書評735 長岡弘樹「赤い刻印」

こんにちは、曹源寺です。

五輪も活況でメダルラッシュが続いておりますが、何と言っても日本テニスで96年ぶりにメダル獲得というのはBIGなニュースでした。錦織圭選手、本当におめでとうございます!

前半戦ではやはり水泳、柔道、体操あたりは五輪ならではの白熱した戦いが観られて感動の嵐ですが、個人的には卓球がすげえ!と思ってしまいましたよ。

特に男子。
あれは人間のラリーではないですね。

テニスでは一流プロのサービスの速度が時速200キロ超で、あれをリターンするのは確かに人間の範囲を超えていると思いますが、あの卓球の打ち合いもまた人間の範囲を超えています。あのラリーは観る人を魅了しますね。そのうち、NHK特集がテニスで錦織選手の戦法の変化を科学的に分析してくれたように、卓球の反応速度とかを科学的に計測してくれるのではないかと期待しています。


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内容(双葉社HPより)
著者を短編ミステリーの名手として知らしめた大ヒット作『傍聞き』。その表題作の主人公、シングルマザー刑事と娘が再び登場! 長年、刑事の母親の元に届く差出人不明の御守りが導いた、ある真実とは?(「赤い刻印」)長岡ミステリー史上、最も巧緻な伏線と仕掛け。そして、最も深い人生の哀歓――。出色の完成度を誇る短編集。


曹源寺評価★★★★★
短編ミステリの名手とまで言われるようになりました長岡センセーの、近年の作品をまとめた短編集が2016年5月に刊行となりました。
タイトルの「赤い刻印」は出世作となった「傍聞き」で登場した羽角啓子・菜月親娘が再び登場します。と言われても、

「傍聞き」が古すぎて思い出せませんわ。

長岡センセーの短編の特徴は、しっかり伏線を絡めて最後にドキッとさせるお話が多い。そんな印象ですが、どことなく哀愁が漂いますのでハッピーエンドの作品はほとんどないですね。最後に救われることもある、くらいの明るさでして、むしろ暗い話のほうが多いです。その暗さも独特で、たとえば米澤穂信センセーのような「救われなくて暗いけど謎が解けてちょっとすっきりした」というものともちょっと違います。長岡センセーの作品は「暗くて謎が解けてもスッキリしない」「謎が解けるとその先にある結末にぞっとする」そんな内容が多い感じです。
本作は表題作の「赤い刻印」のほか、事故で記憶障害に陥った女子大生の話「秘薬」、いじめが原因で飛び降り自殺した子どもの親が教室に乗り込む「サンクスレター」、認知症の母と知的障害の弟の介護で精神をすり減らす主人公の話「手に手を」の3編を含む計4編を収録しています。表題作以外の3編はいずれもちょっと設定からして暗いお話ですが、読ませる力が半端ないのでぐいぐいと読ませてくれます。
でもやはり、長岡センセーは警察小説のほうがいいなあ。





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posted by 曹源寺 at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | な行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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