ミステリ読みまくり日記 〜書評(ネタバレあり)

通勤時間に読む、日本のミステリとその他小説をとりあえず書き留める
 

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2017年01月20日

書評775 高嶋哲夫「日本核武装」

こんにちは、曹源寺です。

先日、LINEアカウントが乗っ取られまして、多くの知人に詐欺まがいのメールが届いてしまうというハプニングがありました。多くの方にご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。
詐欺メールの内容は懲りもせずに、コンビニで電子マネーを買ってきてくれというものでありました。まだいるんですね。この手の詐欺グループは外国人が主体と聞いています。まあ、電子マネー買ってきてくれという依頼そのものが陳腐でありますから、引っかかってはいないのですが。
もう不逞外国人はどんどん本国に送還してやってほしいですね。

備忘録として書いておきますと、LINEアカウントが乗っ取られて制御できなくなったら

最初に登録した電話番号で新たなアカウントを作成する

でとりあえずは回避できます。

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内容(幻冬舎HPより)

戦争阻止にはこれしかない。 中国の尖閣支配、北朝鮮の核配備、形骸化する日米安保――。 最大の禁忌(タブー)に踏み込む、超リアルサスペンス巨編。 尖閣諸島を巡って海上自衛隊と中国の艦船の睨み合いが続く中、国内では日本の核武装に向けた詳細な計画書が見つかった。表沙汰になることを恐れた政府は、防衛省の真名瀬に秘密裏に全容解明するよう指示。真名瀬は計画に携わる大手企業や元自衛隊幹部、政界重鎮を突き止め、核爆弾完成が間近に迫っている事実をつかんだ。そのとき、東シナ海では日中の艦船が衝突。北朝鮮は核実験を実施し、弾道ミサイルが日本上空を通過する……。『M8』『TSUNAMI』の著者、構想15年、戦慄の予言小説!


曹源寺評価★★★★
災害シミュレーション小説の旗手として名高い高嶋センセーですが、本来は原子力の研究をされていたバリバリの理系です。そんな高嶋センセーがリアルシミュレーションとして選んだのが核武装の話でした。
タイトルがものものしいのでこれを見るだけでは「高嶋センセーって結構タカ派だったのね」と思わせる勢いですが、果たしてどうなんでしょうか。
主人公の真名瀬純は防衛省防衛政策局の官僚。ハーバード大に留学していた時に友人となったデビッドとシューリンの2人とは米国、中国と国は違えど友情を交わした仲である。
帰国した真名瀬に降りかかったのは、交通事故で意識を失っている防衛技官のクルマから見つかった設計図面。そこには核兵器の製造方法が記されていた。
核兵器を日本で製造しようとしているのは誰なのか。そしてその目的は何なのか。
同じ頃、東シナ海では日本と中国の艦船がにらみ合っていた。一触即発のなか、真名瀬も尖閣諸島沖に繰り出していく。緊迫する東シナ海。中国軍の暴走を止めるためには何が必要なのか。そして、真名瀬の決断は。。。
ふむふむ、なるほど。日本国内で核兵器を製造するためにはどんな仕組みやプロセスが必要なのかよく分かります。相当にハードルの高い話だと思っていたら、実際にはそうでもなさそうです。もちろん、核物質の入手が一番難しいでしょう。核兵器の設計図と核物質を巡る作戦と同時進行する東シナ海での日中衝突。リアルシミュレーションとして読むにはかなり緊迫感のある描写です。

高嶋センセー、文章うまくなってる

と思います。最近の作品のほうがすごく読みやすいです。
ひとつ残念なのは、どの場面においても必ず主人公がいる(! というストーリーテリングなところでしょうか。そうでないのがあったとしてもほんの少しなんですよ。これだけ長編になると、主人公以外の人に焦点を当てたシーンがいくつかあっても良いのではないかと思います。
そういえば、核燃料リサイクル施設の「もんじゅ」は廃炉が決まりました。夢の核燃料リサイクルともてはやされましたが、科学技術の限界なのでしょうか。リサイクルが不可能と結論付けられると、日本は大変なことになります。
まず、各電力会社が保有している核廃棄物が、リサイクルを前提とした「資産」であったものを「負債」にしなければなりません。各社はこれだけで一気に債務超過に転落ですか?
これ、逆に考えると、もんじゅがこれまでだらだらと運転(という名の検査)を続けてきたのは、電力会社の財務を健全に保つためではなかったのかと邪推したくなりますね。
リサイクルができないとなると、あとは核ミサイルです。兵器としての核利用ということで名目が立てば、負債勘定にはならないでしょう。ただ、核ミサイルにするにはウラン235とウラン238の分離が不可欠です。技術的にはカバーできそうですが、これの保管管理は大変ですね。
さて、話がそれましたが、本書は核兵器モノのリアルサスペンスとしてはそれなりに読みやすく、ちょっと冗長なきらいはあるにしても現実世界っぽい展開が読む人をぐいぐい引き込んでくれますので、タイトルはともかく(笑 読んで損はないかなと思います。





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posted by 曹源寺 at 14:49| Comment(0) | TrackBack(0) | た行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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