ミステリ読みまくり日記 〜書評(ネタバレあり)

通勤時間に読む、日本のミステリとその他小説をとりあえず書き留める
 

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2017年03月31日

書評792 吉川英梨「烈渦 新東京水上警察」

こんにちは、曹源寺です。

まだまだ続く森友学園問題。国会議員の関与はほぼほぼゼロの状況であることが見えてきたので、ここからは大阪府議会で続きをやってほしいのですが、政争の具にしかなっていないので国会の貴重な時間が浪費されています。
明確な証拠が見つかっていないのに疑惑があるとして「潔白というならそれを証明せよ」という民進党は、いわゆる「悪魔の証明」を迫っているわけです。ないものを証明せよ!というのは到底無理な話で、このできもしないことを迫っている野党に追随して矛盾を一切追及しないマスゴミにもあきれ返ります。

そうこうしているうちに、またしてもいつものブーメランが炸裂して、辻元清美議員に対する数々の疑惑が浮上してきました。
マスゴミはいつものように「報道しない自由」を振りかざしていますが、ネットは大荒れです。このギャップの激しさが今の報道の現状を如実に表していると言っていいと思います。

そもそもですが、新聞やテレビの「政治部」といわれるセクションは、政策の是非やその詳細に関する調査報道よりも、「政局」といわれる報道のほうに重きを置く悪弊があります。だから、政府がぐらつくようなネタにはタイムリーに食いつき、倒閣運動には積極的に関与するわけです。まあ、そのほうが販売部数が伸びるのは自明でしょう。あわよくば解散総選挙にまで至ってくれれば万々歳なわけです。
スキャンダルの収集には力を入れるわりに、その政策や法改正の内容、是非についてはきちんと報じないし、野党も政策論争をしない。それを否定的に論じているのはネットだけという状況。これでは健全な世論形成などできるわけありません。
まあ、今回の件ではだいぶ森友の報道にはネット民だけではなく多くの国民が辟易としてきているのは事実でしょう。ネットによる世論形成のほうが一般的になってきているような、そんな時代になりつつあるのを感じますね。

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内容(講談社HPより)
東京湾に係留されている「宗谷」の 船室で腐乱死体が発見された。東京水上警察は現場に急行するが、湾岸署との捜査権争いに負け、熱血刑事・碇拓真はいきり立つ。最大級の台風が迫る中、都政に絡む陰謀の存在を掴む碇。暴風荒れくるう東京湾で、命がけの闘いが始まる!


曹源寺評価★★★★
「波動」に続く東京水上警察シリーズの第2弾です。「波動」はキャラクター設定以上に、海の上での逮捕劇の激しさに「ダイハードかよ」と突っ込みを入れたくなるほどのアクション大盛りで、楽しいといえば楽しい、でもちょっと現実感乏しいなあ、という感想でした。
本書もまた五港臨時署、略して五臨署の個性溢れるメンバーが勢揃いです。
マッチョなソース顔の碇拓真刑事は幼い頃のトラウマで海が苦手というキャラクターですが、例によって海上での戦いを迫られます。台風が荒れ狂うなかでのアクションシーンは映像化も苦しいほどです。
若手でクールな日下部峻刑事は東京を直撃した台風により江東区が水没するなかで犯人確保だけでなく、多くの被災者救出にあたります。
そして美人でマジメな海技職員の有馬礼子は前回ほどの活躍ではありませんが、恋愛話も盛り込んでこの男子二名の間で揺れ動いてくれます。
しかし何だね、東京が一部とはいえ水没ですよ。マンションの4階まで水に沈みましたよ。

こっちのほうがインパクト大きすぎで、

犯人との対決・格闘が小さく見えますよ。
巷ではこれまでも荒川の堤防が決壊したら江東区や台東区の一部は水没するのではないかといわれてきましたが、捕物帳としてこの水没を利用した作品は個人的に初めてでしたので面白かったです(臨場かとしては微妙ですが)。
それにしても、東京が水没したときの水上警察って、犯人逮捕がやっぱり優先されるんですかね。海上保安庁と連携して被災者救出を優先しないとやばそうですが。
話は飛びましたが、つまり、今回もアクションから恋愛まで盛りだくさんの内容でおなかいっぱいというやつでした。読者をとにかく楽しませようとする吉川センセーの意気込みが、本当にひしひしと感じられます。





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posted by 曹源寺 at 17:40| Comment(0) | TrackBack(0) | や行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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