もしもドロップシッピング

2009年01月09日

書評158 誉田哲也「ヒトリシズカ」

あっという間に正月気分も吹き飛んで、完全仕事モードに突入です。今年の正月は早かったなあ、という感じです。

さて、先日駅から家までmysonと歩いて帰ってきたのですが、mysonが地面に向かってスペシウム光線をやたらに飛ばしているんです。
「ビーッ! ビーッ!」
「おい、何やってんだよ」
「あのね、ゴミをやっつけているの」
はあ?
よく見ると、地面に転がっているのはタバコの吸殻でした。なんだか飽きずにずっとやっているので、何回光線を発射するのか数えてみました。
そうしたら、家まで47回、必殺技を繰り出しました。つまり、タバコの吸殻が47本あったということです。そのときはビニール袋を持っていなかったので拾いはしませんでしたが、今度mysonと歩くときはゴミ袋を持ってスペシウム光線の発射を待ちたいと思います。
子供ってホント何するか分からんですね。

内容(双葉社HPより)
木を見て森を見ず――。細部に注意しすぎ、肝心の全体を見失うことのたとえで、事件捜査において、最も避けなければならないことである。この小説に登場する刑事は皆、これを徹底し犯人を逮捕していく。だが、彼らは気づかなかった。その森が想像以上に大きく深いということに……。5つの殺人事件。果たして刑事は真実をみたのか?今、注目を浴びる著者の連作警察小説。

曹源寺評価★★★★★
いま乗りに乗っている作家の一人であろう誉田氏の最新刊です。「闇一重」「蛍蜘蛛」「腐死蝶」「罪時雨」「死舞杯」「独静加」の6作が収録されていますが、それぞれが独立した作品ではなく、伊藤静加という一人の女性を複数の警察関係者から見た連作となっています。警察関係者というのは、刑事だったり交番勤務の巡査だったり、あるいは退職後の刑事だったりということで常にこの女性を犯人として追いかけていたわけではなく、たまたま別の事件を追っていたら一人の女性が浮かび上がってきた、それが伊藤静加だった、というような感じで話が進んでいきます。ですから、どこでどうやってこの「ヒトリシズカ」とつながっていくんだろうか、というワクワク感から逃れられなくなってしまいました。
非常に作りこみがうまいです。欲を言えば、もう少し追いかける側の人間を情緒豊かに描けばもっとヒューマンドラマっぽくなって良いかな、なんて思ったりもしますが、ラストまで一気読みさせられる力強い文体に惹き込まれること間違いなしの作品です。
昨年のベスト5に入れてしまいましたが、「カラスの親指」といい勝負でどっちにしようか迷ったところで結局、こっちにしました。

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posted by 曹源寺 at 23:11| Comment(1) | TrackBack(0) | は行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。はじめまして。
誉田哲也さん、「武士道シリーズ」は好きですが
「ストロベリーナイト」系は苦手です。
しかしこの「ヒトリシズカ」は良かった!
東野圭吾「白夜行」宮部みゆき「火車」などを連想しました。
魅力的なダークヒロインでしたね。
Posted by 木曽のあばら屋 at 2009年01月16日 23:01
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