ミステリ読みまくり日記 〜書評(ネタバレあり)

通勤時間に読む、日本のミステリとその他小説をとりあえず書き留める
 

2009年01月29日

書評161 楡周平「プラチナタウン」

久しぶりに青山で飲みました。豚しゃぶです。沖縄料理です。残波という名の泡盛がうまかったっす。また行きたいっす。
でも青山はやっぱり高いっす。家のあるこの街の方がよっぽど安いっす。青山は何でも高いなあ。弁当も高いし。高松に転勤していた友人が、毎日のようにうどんを食べていたけれど一杯200円で腹が膨れるという話を聞いたことがあって、あぁ、やっぱり違うなあと日々痛感する次第。


内容(祥伝社HPより)
町長、老人集めて財政再建って、どうやんのすか?
読めばわかります
これぞぐっ〜ジョブ!?
平成の大合併からも爪弾き。
財政破綻寸前の田舎町が採った逆転の秘策とは? 
シリアスな問題に明るく切り込む、硬派な新社会派小説!
国だって老人を切り捨ててるっていうのに、あの町長、モウ〜、大したものだねえ。
お年寄りが増えたら、笑顔も増えたわね、コケッコーだこと。
こんな町の町長押し付けられてブウたれてたけど、眼からウロコのビジネスモデル誕生かって、今じゃ全国で大評判だブヒッ。







曹源寺評価★★★★
楡周平氏の真骨頂といいますか、「再生巨流」でも見せた手法なんですが、行き詰まったビジネスモデルを以下に再生するか、というテーマで書き上げた小説です。こんなことをしているのは楡氏だけではないでしょうか。
これがまた面白いんです。財政再建団体寸前の地方自治体の長となった元商社マンが主人公で、いわゆる「ハコモノ」を造りまくったおかげでインフラだけは十分にある東北のある町を如何に甦らせるか、というテーマに果敢にチャレンジしています。
内容としては、確かにそのとおりであんたの言っていることは正論だ、といちいちうなづく場面が目白押しです。民間だったら絶対にやらないだろうプロジェクトをあちこちで手がけ、植物園やら立派な道路やら工業団地ができたはいいけれど、観光客は来ないし企業は工場を建てたがらない、なんて町はいまや日本中にあると思います。お話はこれを見事に解決させてみせる町長の手腕と、それを支える高校時代の旧友で助役になった男の、テンポが小気味いい会話で進んでいきます。そして、田舎特有のしがらみや談合という名の調整などが入り乱れてかなりリアルな展開を見せてくれます。
読んでいてすごく楽しいし、明るくなれます。表紙もスゴイですが、中身も結構いいですね。自分の老後のことを考えるとちょっと不安になってくるというデメリットもありますが、それはそれで真剣に考えていくべきことですから、むしろいい勉強になったと思うことにします。










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posted by 曹源寺 at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | な行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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