ミステリ読みまくり日記 〜書評(ネタバレあり)

通勤時間に読む、日本のミステリとその他小説をとりあえず書き留める
 

2011年05月11日

書評307 誉田哲也「歌舞伎町セブン」

そういえば、昔大学生だったころに広瀬隆の著書を結構読んだりしていましたが、今思えば広瀬氏の見解は正しかったなぁ。「ジキル博士のハイドを探せ」は福島県出身の法学部のヤツから借りたまんま返さずにどこかにやってしまったのを思い出した。。。すまぬ、すまぬ、、、

広瀬氏、年取ったなあ
http://www.videonews.com/interviews/001999/001771.php

佐野元春は「警告どおり計画どおり」という歌を歌っていましたが、あまり注目されていませんね。「ウィンズケール スリーマイルズ・アイランド チェルノブイリ すべては警告どおり」なんて歌詞だったと思いまつが、これの最後が「すべては計画どおり」に変わるのでけっこう怖い歌詞なんですが。

内容(中央公論新社HPより)
それは現実か、都市伝説か――。巨大な憎悪が降り注ぎ、崩壊に直面するこの街と愛しき住人たちを守るために彼らは、現れた。運命と絆が交錯するラスト! 誉田ワールドの集大成!! 






曹源寺評価★★★★★
新宿・歌舞伎町を舞台にしたアンダーグラウンドな小説です。20年前に活躍(暗躍)したとされる伝説の殺し屋(いや、始末屋というか、必殺仕事人)の存在があった。歌舞伎町セブンは本当に実在したのか?彼らの目的とは?なぜ今この名前が出てきたのか?謎を引っ張るテクニックはさすがで、途中まではかなり惹きこまれましたが、最後のほうはなんだかきれいに収まっていなくてちょっと拍子抜けです。
ゴールデン街で飲み屋を経営する陣内陽一、新宿署地域課で元区長を親に持つ警察官の小川幸彦、酒屋を経営する斉藤陽一とその孫である杏奈、フリーライターの上岡慎介など、さまざまな人たちが登場しますが、それぞれ良いキャラクターなんですよ。東警部補なんてとっても切れ味あるキャラクターなのに全然生かされていないし、爆破事故で整形した陣内こと「欠伸のリュウ」も、たとえば整形手術の跡が云々みたいな記述もまったくないし、新宿区長の三田静江なんてこれ無理無理だし〜で、誉田氏にしてはちょっと前半飛ばしすぎというか、
後半の着地点を見失ったのではないかと思う出来栄えです。
なんだか、多くの書評で「続編に期待」みたいな記述が目に付くのですが、これって続編にしますかね〜?確かに、新しいメンバーで「歌舞伎町セブン」が揃ってはいますが、なんだか違うような気がします。








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posted by 曹源寺 at 15:51| Comment(0) | TrackBack(1) | は行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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「歌舞伎町セブン」誉田哲也
Excerpt: 冬のある日、歌舞伎町の片隅で町会長の高山が死体で発見された。死因は急性心不全。事件性はないはずだった。だが、これを境に、この街の日常はなにかがずれ始めた。それに気づき、手探りで真相を追い始めた人.....
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