ミステリ読みまくり日記 〜書評(ネタバレあり)

通勤時間に読む、日本のミステリとその他小説をとりあえず書き留める
 

2011年12月09日

書評354 川瀬七緒「よろずのことに気をつけよ」

Facebookで中学時代の同級生に出くわしたら、同窓会のお知らせがやってきましたよ。。20ン年も会っていない人たちばかりでいまからワクワクですが、自分のいた中学校は40名学級が10クラスで400名いましたので、同じクラスや部活動でなかった人たちは全然知らんがな状態ですよ。そんな奴らと再会しても話弾まないだろうし、同じクラスだったヤツがどれだけ来るのか分からんしで、期待と不安が入り乱れてコサックダンスを踊っています。


内容(講談社HPより)
第57回江戸川乱歩賞受賞作
被害者は呪い殺されたのか?
変死体のそばで見つかった「呪術符」とは。殺人と呪いの謎に文化人類学者が挑む!
呪術研究が専門の文化人類学者・仲澤大輔の許へ、砂倉真由という少女が訪ねてくる。彼女の祖父は1ヵ月前に何者かに惨殺されていた。事件後に自宅の縁の下で見つけたという札を彼女は差し出した。札に捺された三人分の血判を見て、本物の呪術符だと仲澤は断言する。真由は驚き、仲澤に事件の真相を暴く手助けを依頼するが――。






曹源寺評価★★★★
「完盗オンサイト」と並び、今年度の乱歩賞を受賞した作品です。どっちが良かったかというと、本書の方ですかね。こちらのほうが話のテンポやストーリー構成、登場人物などの面で一枚上手だったような気がします。
なぜ犯人は相手を呪い殺すつもりだったのに殺人を実行したのか?という難しい謎に迫っていくのですが、真相に迫っていく過程はなかなか読み応えがあります。また、周辺の人物についても個性的なプロットが良く出ていて、読む人を惹きつけるテクニックがあると思います。
事件の真相については、何十年も呪い続けるエネルギーの源泉とやらは一体どこにあるのか?とワクワクしながら読みましたが、なんだか少し拍子抜けな気がしないでもないです。人を恨み続けるって普通の人にはかなりエネルギーが必要なのではないか?と思いますが、その理由がこれっていうのはどうなんですかね。
しかし、特に主人公の仲澤大輔は今後も活躍してくれそうなキャラクターですね。もう少し毒があっても良いのかもしれませんが。
それにしても、乱歩賞については巻末に必ず審査員による評価がついてくるのですが、今回はみんな結構辛辣でした。本作については

京極夏彦氏がかなりダメ出し

していてワロタwww。そりゃあ呪術に関してはセンセーの右に出る人はいないでしょうに。仲澤大輔を京極堂こと中禅寺秋彦の域に持ち上げるためには、著者自身の修行が必要になるかもしれませんが、せっかく呪術関連で受賞したわけですから、そこは磨き上げてさらに上を目指していただければ読者としてもうれしいです。








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posted by 曹源寺 at 17:14| Comment(0) | TrackBack(0) | か行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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