ミステリ読みまくり日記 〜書評(ネタバレあり)

通勤時間に読む、日本のミステリとその他小説をとりあえず書き留める
 

2013年12月04日

書評497 河合莞爾「デッドマン」

今年もあと1ヵ月となりました。本当に月日の経つのが早くて早くて、なんだかね。秋ももうすぐ終わりそうですし、すぐにクリスマスソングがガンガン流れるだろうし。
そんななか、今年も流行語大賞が発表されましたが、なんと前代未聞の4語同時入賞という快挙ならぬ怪挙!もうね、gdgdすぎですね。今年の漢字は必ず1文字ですが、流行語大賞は3語の年もあったそうで、このへんのgdgdっぷりがなんともヘタレですね。今年の漢字は多少の異論があったとしても、振り返れば「あぁ、そうだね」という印象が残りますが、流行語大賞は「なんだ4語ってwww」になること間違いなしでしょう。決められない審査員と、交錯する利害関係者どもの醜く争う姿が透けて見えてきそうです。

内容(KADOKAWA HPより)
東京で身体の一部が切り取られた猟奇死体が次々と発見された。鏑木率いる特別捜査班が事件を追う中、“死体から蘇った”という男からメールが届く。自分を殺した犯人を突き止めるために協力したいとあり……。






曹源寺評価★★★★
2012年の横溝正史ミステリ大賞受賞作品です。この受賞作品もあまりハズレがないので江戸川乱歩賞と同じくらいチェックしていますが、本作はスッ飛ばしていました。失礼!
なかなか面白かったです。身体の一部が切り取られた死体が次々と発見されるという猟奇事件が発生。頭部、胴体、右腕、左腕、右足、左足、と6つの箇所がそれぞれ切り取られていることから、犯人はなぜ切り取ったのか?という謎が読者に突きつけられます。

これだけでも謎解きとしては十分に面白い

です。
なんとなく島田荘司的ではありますが、本格推理という感じではないですね。鏑木刑事率いる特別捜査班チームのキャラクターがとてもテレビドラマ的で、

映像化を狙っているのか?

と思ってしまいました。この辺は中途半端な感じがしなくもありません。
中盤から後半の展開はなんとなく先が読めてしまいました。おそらく、

いらない台詞回しがあったのだろうと思われ。

それでも新人にしてはリーダビリティが高いと思いますので、読んで損はしないでしょう。

ここからはネタバレ
他人の頭と胴体をつなげることは、おそらく現代医学では不可能と思われます。自分はiPS細胞ならできるのではないかと思っていましたが、よくよく考えたら血液型とかの適合もあるし(これ言及されていないんだよね)、マンションのバスタブに保存液を入れたところで消毒もままならんだろうなあと思うわけであります。
どうやって殺害したのか、というところも完全に欠落していますし、胴体を持ち帰るのはかなり困難だと思うのだが。論理的には破綻していると言っても良いレベルの作品にもかかわらず、横溝正史賞を受賞できたというのは果たしてどういうことなのか?論理的整合性よりもストーリー展開を重視した結果なのか?それとも別の何かがあるのか?なんだかよく考えるとこっちのほうがよっぽどミステリです。








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posted by 曹源寺 at 18:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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