ミステリ読みまくり日記 〜書評(ネタバレあり)

通勤時間に読む、日本のミステリとその他小説をとりあえず書き留める
 

2014年10月01日

書評560 遠藤武文「フラッシュモブ 警察庁情報分析支援第二室<裏店>」

こんにちは曹源寺です。

ふと日本のエネルギー問題を考えるきっかけがあり、経済産業省の「石油統計」などを開いてみたんですが、国内の石油の輸入量というのはここ数ヶ月減少傾向にあるみたいですね。
まあ、酷暑とはいえ、西日本などは水害が酷かったですから国内全体で言えば昨年や一昨年ほどの猛暑ではなかったのが大きな要因であったのかもしれません。
一方、石油をじゃんじゃん買うことで、どんなことが起きているのかというのも気になりますね。
国内では、石油買う→貿易で輸入が増加する→国富が減少する→赤字国家へ
いやぁぁぁ!
困ったねぇ。
世界では、石油買う→中東「毎度あり〜」→サウジやUAEのみならずISISのようなテロ組織も潤う→戦争激化
いやぁぁぁ!
困ったねぇ。

日本が石油をバンバン買うことで世界はますます混沌となる、という構図もあながち間違いではないのかもしれません。ならばどうするか。
早く自然エネルギーへの転化を進めなければなりませんね。原発は基本反対のスタンスですが、じゃあ石油にすべきとは到底言えないわなぁ。どっちがマシかと聞かれたら本当に困ります。

内容(光文社HPより)
何てことだ。この署には俺を知らない人間がいるのか。
遠慮はしない。敬語は使わない。誰に対しても命令口調。しかも、悪口は面と向かって言う。事件関係者からも、同僚からも煙たがられる、徹頭徹尾空気を読まない孤高の警察官僚・安孫子弘。彼の手にかかれば、未解決事件も、発生したばかりの事件も、敵ではない!
あたりまえだ。俺に解けない謎はない。





曹源寺評価★★★★
ここまで変人のキャリア警察官僚を描いた作品は他にないであろう、我孫子弘警視正の活躍を短編で収めた「裏店シリーズ」の第二弾であります。
この、

まったく共感できないくらい強烈な個性

を引っ張り出した遠藤センセーに拍手を送りたいと思います。
今回は短編ということもあって、よりミステリ要素が強まっていますが、例によって解決済みor事件性なしと思われていた事案から真実を導き出す我孫子の切れ味鋭い推理が、本書の魅力であります。
通常なら警視正といえばどこぞの大規模署長であってもおかしくはありませんが、おそらく彼のような人物が実在したならば、絶対に人事がそうはさせないでしょう。「おのれの大脳皮質にはシナプスがないのか」「お前のバカさ加減にはつくづく呆れる」などのセリフを真顔で言われたら、部下はたまったもんじゃありません。
サンマーメン(横浜名物)のもやしならもやしだけを食べる、寿司もネタ、シャリ、さび、すべて分解して食べる、こんな奇行だけならまだ許されますが、「この俺様を誰だと思っていやがるんだ」とばかりに高飛車な態度に出るところはなんだかちょっと違うような気もします。「お前は頭が悪いなあ」的な表現にとどめておけば、単なる(というかそれでも相当の)奇人変人で済むのですが、まるで

水戸黄門が自分から印籠を掲げるような態度

にはあまり共感できないのは自分が日本人だからでしょうか。
それでも、次回作に期待してしまいますねこれは。ぜひ続けていただきたいシリーズになりました。







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posted by 曹源寺 at 17:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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