ミステリ読みまくり日記 〜書評(ネタバレあり)

通勤時間に読む、日本のミステリとその他小説をとりあえず書き留める
 

2015年09月08日

書評645 笹本稜平「強襲 所轄魂」

こんにちは、曹源寺です。

どこかのマスゴミの調査によると、今国会での安保法案の成立には61%くらいの人が反対しているという報道がありました。
大局に立てば、抑止力としての集団的自衛権は必要だと思います。日本が集団的自衛権を保持することに反対しているのは中国と韓国だけで、他の世界中の国々は賛成していますし、隣国で人が死にまくっているのに日本だけ高みの見物となれば、それこそ国際的な立場を失うのではないかと思います。そう考えると、日本人て本当に平和を通り越して呑気というかお花畑だなあとつくづく思います。
まあ、そんな日本にしたのは米国です。いまの憲法も米国が(GHQが)作ったものですからね。そんな日本国憲法を盾に、日本を戦争のできない骨抜きの国にしたわけですが、その後、米ソの冷戦が示すとおり、米国の本当の敵は日本ではなくてコミュニストだったことに気付いた時はもう後の祭りだったので、仕方なく軍事を肩代わりしながら共産主義の封じ込めに使ったというのが、戦後の歴史です。
その米国ではついに軍事費が底を尽きかけてきたために、日本も武装して集団自衛権で手伝え!というのが現在の状況ですので、ある意味「米国ザマァ」な状況だと言っても良いかもしれません。これまで散々非武装にさせておいて、自分たちが都合悪くなったら金出せ人出せと。ふざけんなゴルァ!
おそらく、純粋左翼の方たちはこういう理論なのだと思います。だから安保反対、という理屈は理解できます。しかし、そうではなくてただ単純に戦争したくなくて震えてるどこかの学生とか、子供を戦場に送らせないとかのたまう母親たちは、感情だけで動いていますのでこうした左翼の理論も通じていないですね。外交と防衛は感情だけで動くべきではない。これだけは明言できます。だから、感情だけでデモをしている人の気持ちは、政治家には絶対に届かないとも言えるでしょう。つまり、デモは無駄です。無意味です。意味があるとしたら、それは大衆を扇動するためには一定の効果があるという点ではないかと思います。しかしそれは、感情で動く人を増産させるだけですので、言い方は悪いですが「愚民化」が加速するだけ、とも言えるでしょう。自分(に限らず多くの人)がデモを冷めた目で見ているのはこういう理屈なのだろうなあと書きながら思った次第。

内容(徳間書店HPより)
江東区で立て籠もり事件が発生した。犯人は三年前まで立て籠もり事件を専門に扱う特殊犯捜査係(SIT)に所属していた元警察官・西村國夫。膠着状態が続く中、葛木の携帯に西村から一本の電話が。「この国の警察を自殺に追い込みたい。警察組織の浄化を要求する」と言う。いったい何が犯人を駆り立てるのか。犯罪を防ぐことを正義とする葛木と所轄の面々、そして葛木の息子のキャリア警視・俊史が、立て籠もり犯と対峙する!

曹源寺評価★★★★
笹本稜平センセーの警察小説シリーズ「所轄魂」も3作目を迎えました。そして、9月にはテレビ朝日系列で初のドラマ化ということでおめでとうございますぅ!
主人公の葛木邦彦警部補は時任三郎だそうで、もう時任三郎も地味な中年刑事の役をやるようになったのだねえ(遠い目)
所轄魂シリーズの特徴は何と言っても「父子鷹」のような設定にありましょう。父の葛木は元警視庁捜査一課の敏腕刑事、家庭を顧みるようになって所轄に異動願いを出した変わり者ですが、息子の俊史は警察庁刑事企画課のキャリア官僚、息子のほうが父親よりも偉いという珍しい設定です。そんでもって、いつものテーマは「腐敗した警察官僚の闇を暴く」的な内容になっており、本書もまた然りでありました。
先日の「越境捜査」シリーズもそうなんですが、どうも笹本センセーは「腐った官僚組織」vs「地道に頑張っている現場」という構図がお好きなようでして、登場人物のセリフがクサいのはご愛嬌としても、その正義感たっぷりのセリフの多さにはちょっとだけ辟易してしまいます。
それと、本書はのっけから立て篭もりのシーンでスタートし、(以下、ややネタバレ)


制圧して終わります。つまり、現場が膠着するのでアッチに行ったりこっちに行ったりということがありません。

ですので、本来ならば中編くらいのボリュームで終わらせられる内容なのですが、これを無理やり引き伸ばしているように思えます。
ムダに長いので

途中すっ飛ばしても大丈夫ですね(白目)

でもまあ、シリーズのなかではまずまずの出来だと思います。






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posted by 曹源寺 at 17:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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