ミステリ読みまくり日記 〜書評(ネタバレあり)

通勤時間に読む、日本のミステリとその他小説をとりあえず書き留める
 

2016年06月17日

書評721 一橋文哉「未解決−封印された五つの捜査報告−」

こんにちは、曹源寺です。

舛添が都知事の職を辞したわけで、まあこれはこれで結構ではありますが、次の都知事をどうするの?という点がまさにクローズアップされております。
都知事選というのは、どうして毎回毎回、いろいろな人たちが登場してくるのか、不思議でなりません。当選を目的としていない人が半分くらいいそうですもんね。
ちなみに、2014年に実施された都知事選の立候補者の面々は、以下のリンクで見ることができます。

候補者一覧(朝日新聞より)
ひめじけんじ 61 建物管理業 無所 新
宇都宮健児 67 (元)日弁連会長 共産 社民 無所 新
ドクター・中松 85 発明家 無所 新
田母神俊雄 65 (元)航空幕僚長 無所 新
鈴木達夫 73 弁護士 無所 新
中川智晴 55 設計事務所代表 無所 新
舛添要一 65 (元)新党改革代表 無所 新
細川護熙 76 (元)首相 無所 新
マック赤坂 65 スマイル党総裁 諸派 新
家入一真 35 ネット会社役員 無所 新
内藤久遠 57 (元)陸上自衛隊員 無所 新
金子博 84 ホテル業 無所 新
五十嵐政一 82 社団法人理事長 無所 新
酒向英一 64 (元)瀬戸市職員 無所 新
松山親憲 72 警備員 無所 新
根上隆 64 政治団体代表 無所 新


こんなにいたwwww

舛添が当選するのも無理はありません。知名度が違いすぎました。

都知事選では前回のようにどうしても知名度が得票数を左右してしまいます。知名度が低い人はそれだけで圧倒的に不利なわけです。これは何を意味するのかというと、「大勢の都民が情報不足の状態にある」というのと同義なわけです。
あ、もちろん逆の意味もありますよ。「大勢の都民が情報に触れようとしていない」ということも見逃せないと思います。
インターネットの時代においてもなお、みずから積極的に情報を取得しようとしていない人が何と多いことか、と嘆いてしまうレベルだと思います。

ですから、おそらくR4が立候補したら相当の得票数となることは間違いないでしょう。もしかしたら本当に当選するかもしれません。知名度という点では相当なものですからね。

自分は思うのです。いっそのこと、都知事は俳優の松平健でいいのではないかと。
マツケンに殿様の格好をしていただき、大江戸の殿としてふんぞり返っていただく。それだけで都政はうまく回るのではないかと。暴れん坊将軍ならぬ暴れん坊都知事、どうでしょう。
ちょうどリオに行って次の五輪の引継ぎという行事もありますから、マツケンサンバを世界中に知らしめるいい機会でもあります。

中途半端に知名度があって、でもその裏にはとんでもないイデオロギーを覗かせている、、、そんな人よりよっぽど都民のために働いてくれそうです。

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内容(新潮社HPより)
「住友銀行名古屋支店長射殺事件」「八王子スーパー強盗殺人事件」「ライブドア『懐刀』怪死事件」……。闇でほくそ笑んでいるのは誰か。文庫オリジナル。
犯人逮捕が何度もささやかれながら、いつまでも終結しない事件がある。一方で、犯人が逮捕されていながら、その背景が全く明らかにされない事件がある。それはなぜなのか。迷宮入りする「住友銀行名古屋支店長射殺事件」「ライブドア『懐刀』怪死事件」、そして、すべてが心の闇に隠された「酒鬼薔薇事件」など、解決されざる大事件の深層に圧倒的取材で斬り込んだ犯罪ノンフィクション集。


曹源寺評価★★★★
読む本がなくなるとノンフィクションに走ってしまうことが良くありまして、そういえば一橋センセーの著作はあまり読んだことがなかったなあと思い出したので、手ごろなところから始めることにしました。
未解決事件と聞くと心がときめいてしまう、という書き出しで始まる一橋センセーですが、ミステリ好きならこの気持ちは分からなくはないですね。真犯人はどこにおるんや?という純粋に事件を解き明かしたい気持ちがまずは先にたちますので。
本書は「新潮45」で連載されていたコラムが文庫化されたもので、内容は「八王子スーパー強盗殺人事件」に始まり、「住友銀行名古屋支店長射殺事件」「豊田商事会長刺殺事件」「ライブドア『懐刀』怪死事件」といずれも世の中を騒がせた未解決事件ですが、一橋センセーは世に流れた通り一遍の情報ではなく、まさしく「裏の情報」から事件を見つめなおしておられます。
「八王子スーパー〜」は単純にパートのオバちゃんと女子高生が殺された事件ではなく、怨恨のセンが濃厚であったというのはちょっと衝撃でした。
「豊田商事〜」もあちこちで恨み買っていたから殺されたのはしょうがねえなあと思っていましたが、実はあのタイミングで殺されたのには理由があった!みたいな記事でちょっと驚きを隠せませんでした。
あと「神戸連続児童殺傷事件」も掲載されています。「酒鬼薔薇聖斗」であまりにも有名なこの事件は、犯人逮捕で一件落着といかないところが未解決ではないという理由になるのでしょう。最近は本人がホームページを立ち上げたり、文春だかが出所後の本人を捉えたりして誌面をにぎわせていました。しかし、一橋センセーは文春より前に多摩地区にいることをキャッチして本人と思しき人物に接触を試みていました。

一橋センセーの取材力は半端ないですね。

世の中には全く尊敬できないノンフィクションライターが結構いますね、実名は出しませんが。逆に、事件ものでがっちりと取材されているのは一橋センセーと清水潔センセー、野村旗守センセーなどはすごいなあと思います。あ、あと忘れてはいけない溝口敦センセーはもう大御所ですね。
本書の文章はまとまりがありそうで実はなかったりしますが、これは膨大な情報量を短編レベルのボリュームに圧縮して書かざるを得ない編集の都合ではないかと推察します。それだけ取材力が半端ないということの裏づけでもありましょう。それぞれが一作ずつ本にできそうな内容ですので、お得感はありますね。
ただ、豊田商事事件はいかんせん古すぎかなと思ったのですが、21世紀に入ってからも豊田商事の残党どもが当時のマニュアルに従って詐欺を働いているという事実(!?)を読まされると、「バブルの系譜」と「詐欺の遺伝」はこの豊田商事に源流を求めることができるとする一橋センセーの主張には耳を傾けざるを得ません。

そういえば、本書を読んで90年代半ばから後半にかけてさんざん読みつくした「別冊宝島」シリーズを思い出しました。「コスモポリタン事件」や「平和相銀金屏風事件」にはじまったバブル関連の事件はだいたいあのシリーズで勉強させていただきました。あの頃から未解決事件のなかでも特に経済事件、ウラの世界が垣間見える経済事件は自分のすぐ近くにあるのだということを学びながら仕事をさせていただきました。今はただ感謝感謝であります。





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posted by 曹源寺 at 16:39| Comment(0) | TrackBack(0) | あ行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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