ミステリ読みまくり日記 〜書評(ネタバレあり)

通勤時間に読む、日本のミステリとその他小説をとりあえず書き留める
 

2016年08月02日

書評732 一橋文哉「人間の闇」

こんにちは、曹源寺です。

東京都知事選挙は小池百合子の圧勝に終わり、増田と鳥越は男を下げました。それ以上に男を下げたのは石原伸晃都連会長でした。政治家の発言というものは一般人のそれとは大きく異なり、あっという間に伝播し、多くの人に影響を与えるのだということが良くわかります。
都議会自民党はどうやらクソだということらしいので、これを機会にある程度の膿を出さないといけません。小池氏の手腕に期待しましょう。

最近思うのは、こうした腐れ組織、クソッタレな既得権益団体、トンデモ思想にかぶれて毒を撒き散らしている団体、こうしたものが日本を腐らせているのだなあということであります。
一般企業であれば客が離れ、人材が離れ、組織は瓦解していきます。時代の波に取り残された企業もやがては淘汰されていきます。
しかし、役所や議会は別です。決して潰れることはありません。そこに権力などを与えられているわけですから増長しないわけがないんです。権力は必ず腐る。これは古今東西の不変の真理です。ある程度の新陳代謝がないと本当に腐れていくんですね。
都議会のみならず、全国の地方議会もいろいろありそうです。そろそろメスを入れるべき時が来たのかもしれません。

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内容(KADOKAWA HPより)

グリコ事件、世田谷事件、他、戦後を代表する重大事件がいかにして起こり、日本人にどう影響を与えたか。未解決事件の本質の闇を覗く。


曹源寺評価★★★★
つい先日、相模原市の介護施設において元職員による大量殺人事件が発生しました。抵抗できない重度障害者を真夜中に刺し殺すという大変ムナクソ悪い事件です。大量殺人事件といえば明治の津山三十人殺しをはじめ、深川通り魔事件、宮崎勤事件、埼玉愛犬家連続殺人事件、酒鬼薔薇聖斗事件、北九州監禁殺人事件、大阪教育大学附属池田小事件、池袋通り魔殺人事件、土浦連続殺傷事件、下関通り魔殺人事件、そして秋葉原連続殺傷事件、と思いつくだけでもこんなにあります。通り魔事件多すぎ。

今回の事件は通り魔のように「無差別」に人を殺して回る事件とは性質が違うと思いますが、「差別殺人事件」とは誰も言わないですね。無差別殺人は時に模倣犯を生み出しましたので、差別殺人を大々的に報道すると同じように模倣犯を生み出しかねないから自粛しているのかもしれません。
たとえば、糖尿病で人工透析患者にでもなれば年間500万円以上の医療費がかかりますが、人工透析は自己負担ゼロです。糖尿病患者310万人のうち、人工透析は10万人。人工透析にかかる国費はざっと5,000億円です。
「暴飲暴食を重ねた奴の医療費など国が出すのはおかしいやろ!」
というような意見がまかり通れば、人工透析患者を刺し殺してもええやろ、といった極論が正当化されることになります。糖尿病は暴飲暴食だけが原因ではありませんので、こんな意見でもネットで盛り上がろうものなら大変な世の中になってしまいます。

本書に戻りますが、事件の裏を探り真相に迫るジャーナリスト、一橋文哉センセーが過去の重大事件を紐解き、事件に至る犯人の心理描写や証言、生い立ちなどの背景からその病理の根源に迫るノンフィクションを書き上げたものです。
マスコミや警察が発表しているような上っ面だけの背景では分からなかった「闇」の部分を浮かび上がらせているのが、本書を読むと良くわかります。たとえば、世田谷一家4人殺害事件では、上層部が秘密保持を重視しすぎて現場に伝わらず、犯人が逃走する前の時間帯の目撃証言を集めていた(!)とか、秋田児童連続殺害事件の畠山鈴香被告は小学校時代からのいじめ被害者で、その内容が(実に東北らしい)えげつないものだった、とか、実際には事件当日の供述が曖昧なまま審理が進んでいたことなどなど、不可解だったりムナクソ悪い話だったりいろいろですが、上っ面だけのテレビ新聞とは異なる非常にディープな内容がそこにはありました。

未解決事件という単語だけで普段からゾクゾクするような自分ですが、考えてみれば解決済みの事件であっても実際には謎な部分が残っているような話はあちこちにあります。オウム真理教の村井副代表が視察された事件は、犯人の徐裕行は2007年に出所しています。本当は誰に頼まれて村井を殺したのか?彼は明確にヒットマンを否定していますが、真相はどこにあるのでしょうかね。
また、新潟少女監禁事件なんて、2000年に逮捕、2003年に実刑判決で懲役14年だから、未決拘留期間を考慮すると実質的に犯人の佐藤宣行は出所していることになりますね。
(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル

マジで怖いんですが。






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posted by 曹源寺 at 17:32| Comment(0) | TrackBack(0) | あ行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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