ミステリ読みまくり日記 〜書評(ネタバレあり)

通勤時間に読む、日本のミステリとその他小説をとりあえず書き留める
 

2016年08月23日

書評736 今野敏「マル暴総監」

こんにちは、曹源寺です。

リオ五輪が終わって、今年のスポーツ観戦の興味はプロやきうにシフトしつつありますが、セ・リーグはもうほぼ広島カープでしょう。むしろパ・リーグのほうが混戦になってきました。9月の中旬くらいまでは楽しめそうですね。

さて、気になったニュースがありましたので一個だけ取り上げます。
日本の新聞ではありませんが、朝鮮新報が書いたこんな記事です。
「3.29通知」撤回と、適正な補助金交付求める/神奈川県弁護士会が会長声明神奈川県弁護士会の三浦修会長は17日、「学校法人神奈川朝鮮学園に係る補助金交付に関し、政府通知の撤回及び適正な補助金交付を求める会長声明」を発表した。声明は、文部科学省が今年3月29日に発表した「朝鮮学校に係る補助金交付に関する留意点について」と題する通知について、「各地方自治体により実施されている朝鮮学校への補助金交付を抑制する効果をもたらしかねないものであり、極めて問題があると言わざるを得ない」と指摘。(以下、略)

神奈川県弁護士会のホームページにアップされた声明はこちらから
学校法人神奈川朝鮮学園に係る補助金交付に関し, 政府通知の撤回及び適正な補助金交付を求める会長声明」(8/16)

日本のマスコミはこれを取り上げていないみたいですが、ものすごく疑問符の多い内容となっています。
・そもそもなぜ弁護士会というただの任意団体が政治的声明を発表するのか
・なぜ「会長コメント」などというスタイルで声明が発表されるのか
・このコメントは弁護士会加盟者の総意なのか。反対している人はいないのか
・なぜ憲法89条に違反する可能性の高い補助金交付を弁護士会が求めているのか

うーん、謎だらけですわ。神奈川県内の弁護士先生たちはこういうコメントについてどう思っていらっしゃるのか真剣に聞いてみたいのですが。

実はこの問題は神奈川県だけではなくて、たしか京都府でも同じような事例があって、弁護士会会長がコメントしたことに別の弁護士が噛み付いて提訴するだの何だの騒ぎになりました。この地方の弁護士会とやらがどんな組織なのか、自分は良く知りませんが、仮にも法曹の世界に身を置く集団が法律に反する行動を促すようなコメントを正式にリリースするということが自分には俄かに信じられませんでした。
たとえば、JAがTPPに反対する声明を発表するのはまだ分かるんですよ。JA加入者の経済的利害が大筋で一致しますし、大抵は何らかの大会(会合)を開いて声明案を採択したという合議をもってリリースしているケースがほとんどですから。
ところが、弁護士会とやらはこうした手続きとか合議とかをもってこうした声明を発表しているわけでもなさそうです。何と言っても「会長のコメント」ですから。
つまり、弁護士会は会長になると勝手に声明を発表しても良いというルールになっているとしか思えないのです。いいのか?本当にいいのかそれで?民主主義社会において民主的な手続きに則っていないことをしているのは日本共産党くらいだと思っていましたが、どうやら違うようです。本当にありがとうございました。

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内容(実業之日本社HPより)
警視総監は暴れん坊!?
チンピラが路上で睨みあっているとの通報を受けて、現場に駆けつけた北綾瀬署のマル暴刑事・甘糟。人垣に近こうと思ったそのとき「待て、待て、待て」と大きな声がかかり、白いスーツを来た恰幅のいい男が割って現れた。翌日の夜、チンピラのひとりが刺殺体で発見される。捜査本部が立ち上がり甘糟とコワモテの先輩刑事・郡原も参加するが、捜査線上に浮かんだ意外すぎる人物に翻弄されることに――。
“史上最弱の刑事”甘糟の奮闘ぶりに笑って泣ける〈マル暴〉シリーズ、待望の第2弾。〈任侠〉シリーズの阿岐本組の面々も登場!


曹源寺評価★★★★
上記にあるとおり、史上最弱の刑事とされる北綾瀬署の生活安全課刑事、甘糟の活躍を描く「マル暴甘糟」に続くシリーズ第2弾です。
所轄の生活安全課はかつての4課、すなわち組織犯罪対策課や少年課などが統合されてできた組織ですので、弱そうな警察官はあまりいません。そんなところに何の因果か配属されてしまった甘糟が活躍(というほどではなくて、むしろ語り部ではありますが)するのが本書シリーズです。
今回は殺人現場の近くで目撃された白いスーツの男を捜す役回りを押し付けられるも、この男の正体が判明するや、、、
というちょっとしたドタバタストーリーで、ミステリというほどでもありませんが、まあ楽しく読めました。
そういえば、主人公が弱くて語り部的な立場、その相棒が無双で超有能、という設定は警察小説ではあまりないと思いますが、なぜなのか?
おそらく、警察小説においては主人公がヒーローでなければならないような、そんな雰囲気が求められているのではないかと思います。主人公がそこそこ強く、その相棒はもっと強いという設定はいくつもありますね。あと、主人公は語り部だけどまとも、相棒は変人で強いという設定とか。
ちょっとコメディーを入れるなら本書のような設定のほうが良いんでしょうね。本書の場合は甘糟が弱いながらも少しずつ成長を遂げていて、さらに先輩刑事の郡原が切れ者なのでストーリーに一本スジが通っていて読みやすいです。あと、任侠学園シリーズの阿岐本組が登場するコラボレーションもなかなかでした。





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posted by 曹源寺 at 16:31| Comment(0) | TrackBack(0) | か行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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