ミステリ読みまくり日記 〜書評(ネタバレあり)

通勤時間に読む、日本のミステリとその他小説をとりあえず書き留める
 

2016年10月11日

書評750 伊坂幸太郎「サブマリン」

こんにちは、曹源寺です。

東京はようやく秋らしい気候になりました。朝晩の気温が15℃くらいになるとちょっと肌寒いのですが、自分はこのくらいがとても好きです。テニスの格好だと、上下ウォームアップを羽織って打ち始め、少し暖かくなったら脱いで試合開始、くらいの感覚が一番いいですね。

さて、いま国会では予算審議が行われていますが、実は憲法改正に必要な3分の2以上の議席を持った初めての論戦ということもあって、民進党が警戒を強めています。
予算の審議のはずなのに、なぜか憲法改正のことばかり聞く民進党。そんなに議論したいんですかね。予算の話をして欲しいのですが、矛先はなぜか憲法だったり稲田防衛相のことだったり訳分かりません。民進党は本当に政権を取りに行く気持ちがあるのか?単なる揚げ足取りだけに終始するだけなら、最大野党でいてほしくないですね。まあ、全然期待はしていないんですが、自分の周囲には民進党ファン(というよりアンチ自民党)がそれなりにいまして、たとえば都議会自民党のような伏魔殿をつくらせないために二大政党制のほうが良いと本気で思っている人はそれなりにいるわけです。

しかし、いまの民進党に政権担当能力はないと思います。

維新にも生活にもないでしょう。共産党なぞもってのほかです。
日本は長年、自民党の一党独裁体制が続きましたが、それは右派も左派も自民党内に取り込んでいたからこそであり、中曽根政権と宮沢政権ではその政策の中身がだいぶ違うように、自民党内で二大政党制が行われていたようなものだったわけです。
ですから、日本の政治をクリーンにしたいのならば、自民党を二つに分けたほうが早いと思うのです。石破、二階、谷垣(もう死に体ですが)あたりが党を割って中道左派政権をめざしたほうがよっぽど日本のためになると思います。実際のところ歴史は逆で、保守系の議員が党を割って保守党→日本のこころ、とか一部が維新になったりしているわけで、本来の保守を考えるならもう少し多めの議員が割っていても良かったのではないかと思います。ということは、つまり自民党は中道より若干左寄りであると言って良いのかもしれません。だとすると、少し右寄りの方にはいまの自民党は物足りなく感じるわけです。たまに出てくる自民党からのフザケンナッ!的な政策はそのせいだと思っています。このへんを何とかして欲しいなあ。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

内容(講談社HPより)
陣内さん、出番ですよ。
『チルドレン』から、12年。
家裁調査官・陣内と武藤が出会う、新たな「少年」たちの物語。
伊坂幸太郎、書き下ろし長編。


曹源寺評価★★★★
家庭裁判所の調査官である陣内と武藤。この二人を主人公に添えた「チルドレン」という作品が上梓されたのは2004年でありました。あれから12年が経過し、似たような装丁で再び書き下ろしてこられたのが本書であります。
先日の「陽気なギャング」シリーズも第2作目と第3作目の間に9年の歳月が流れておりました。伊坂センセーはよう分かりまへん。チルドレンの印象は「陣内とかいうちょっと変わった公務員がいて、それを武藤が語り部的に付き添っていて、二人でいろいろやらかした本」というくらいのものでしたので、他の作品と比較してしまうとどうしても薄い印象でした。
そこで本書ですが、家裁調査官ということでどうしてもテーマが少年犯罪になってしまうのはしょうがないとして、本書で書かれているテーマは重いです。すごく重いので

簡単に結論が出せるものではありません。

事件関係者や陣内、武藤、それぞれが本作で主張していることや疑問に思っていることなどは現実社会でも重厚なテーマとして議論が尽きないものだと思います。ですから、彼らの主張はそのひとつとして受け止めておけば良いのかもしれませんが、自分がいま言えることは「日本は法治国家であり、仇討ちは法律で認められていない」ということくらいでしょうか。
作中の陣内はこうした難しいテーマをしっかりと受け止めながら、自分にできる最良のことをする。先頭切って行動する。そして結果を出す。このフットワークの軽さと有限実行の力が読者的には心を惹かれるのだと思います。家裁調査官陣内シリーズとして、できればまた出していただきたい作品ですが、伊坂センセーはインタビューでもうやらない宣言をしておられるようです。残念です。





にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

いつもご覧いただき、ありがとうございます。
応援よろしくお願いします。。
banner2[1].gif

posted by 曹源寺 at 18:24| Comment(0) | TrackBack(0) | あ行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/442718378
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
最近の記事
カテゴリ
過去ログ
検索
 
最近のコメント
タグクラウド
<< 2017年05月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
リンク集