ミステリ読みまくり日記 〜書評(ネタバレあり)

通勤時間に読む、日本のミステリとその他小説をとりあえず書き留める
 

カテゴリー:か行の作家

2008年05月15日

書評113 垣根涼介「借金取りの王子」

中国の大地震、すごいですね。日本でも大地震が起こるなんて説がまことしやかに流れておりますが、流言飛語に惑わされずにしっかりと行動したいと思います。とりあえずは、避難リュックの見直しと懐中電灯、ラジオの準備だーっ!
って、惑わされてるじゃん。

でも、こういうのを見ると、やっぱりちょっと不安やねぇ。
http://www.e-pisco.jp/r_ion/data/kanagawa_atsugi.html


内容(新潮社HPより)
もうダメ。私だって限界よ! 働く私のリアルを描く、恋と仕事の傑作小説。
村上真介はリストラを請負う会社に勤めるサラリーマン。昨日はデパート、今日はサラ金、明日は生保に乗り込んで、泣かれたり、殴られたり。相性バッチリの恋人陽子は恐ろしく気の強い女で、すんなり結婚とはいかないし、真介の前には難題山積み。だけど明日は来る――。他人事でないリストラ話に思わず涙。働く人必読の面白小説!







曹源寺評価★★★★
山本周五郎賞を受賞した「君たちに明日はない」の続編です。リストラ請け負い会社に勤務する主人公、村上真介がさまざまな会社のリストラ策を通じて出会うドラマにスポットが当てられていきます。
前作の「君たちに明日はない」では、リストラされる側であるさまざまな人物の生活と内面の葛藤が臨場感たっぷりに描かれていました。時は本当に企業のリストラの真っ只中だった2005年に発刊されていましたので、不況業種にいる人たちの厳しい現状と「辞めるべきか、それとも残るべきか」という人生の大きな岐路に立たされた時の心理がホントに身につまされたのを覚えています。
本書はそうしたリストラされる人々の戦いよりも、主人公の村上とその彼女である芹沢洋子の駆け引きや村上自身の行動・言動に文字を多く割いていますので、前作ほどのギリギリ感と言いましょうか、切羽詰った感じなどはありません。これはこれで良いのですが、もう少しダメ社員のダメっぷりみたいなものも描かれていれば面白いのになあ、と思ったりもしました。
ですので、「君たちに明日はない」を読んでいない人は、まず「君たちに〜」を読んでから本書に取り掛かっていただいたほうが良いかと思います。
本書は短編5作で構成されていますので非常に読みやすいです。表題作は出色の出来だと思います。本書がなぜこのタイトルになったのか、よーく分かりました。他の4作品がこの水準にあったなら間違いなく5つだったでしょう。まあ、読後感さわやかですので、他の4作品もまずまずではありますが、ちょっと物足りなさを感じたのはやはり、たださわやかなだけでもダメな自分のワガママだと思います。









ランキングもがんばります!
投票いただけるとうれしいです。

banner2[1].gif

posted by 曹源寺 at 23:48| Comment(1) | TrackBack(0) | か行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月10日

書評112 今野敏「TOKAGE 特殊遊撃捜査隊」

今日、夜の雨の中を自転車に乗って家に向かっていたら、お巡りさんに呼び止められました。
別に無灯火ではないし、信号無視したわけでもないのに。。。
しかも、そのお巡りさんが呼び止めたのは、自分がすれ違ってから100mも進んだ先でした。よっぽど怪しかったんでしょうかね。
「その自転車はあなたのですか」
「そうですよ、よければ防犯登録見てください」
「あ、いや、べつにあやしんでいるわけではないです。えーと、免許証とかお持ちですか」
「ありますよ、はい、どうぞ」
「あ、いや、出しにくかったらいいですよ」
「別に出しにくくはないですよ。はい、これです」
「すみません。これも仕事なもので」
えらい恐縮しきりなお巡りさんでしたが、こっちが堂々としているとあっちは申し訳なさそうにするみたいです。
もっといわゆる職務質問てやつを期待していたのですが、
「じゃあ、お気をつけて」
なんて送り出してくれたもんですから、なんだか拍子抜けでした。ちゃんちゃん。


内容(朝日新聞出版HPより)
警視庁捜査一課特殊犯捜査係の覆面捜査部隊「トカゲ」が、大手銀行の行員3名が誘拐される企業誘拐事件の犯人逮捕に挑む! 警察小説の第一人者による、吉川英治文学新人賞受賞後初の警察小説(シリーズものはのぞく)。







曹源寺評価★★★★
「隠蔽捜査」で吉川英治文学新人賞を受賞した今野敏氏が、新しい警察小説を発表したのがこの「TOKAGE」です。警視庁の特殊捜査係といえばSITが有名ですが、TOKAGEはそのなかでもバイクによる機動的な捜査を担当するチームということで結成されている――のが本当なのかどうかは知りませんが、隠密行動をとり、事件現場でも中心には加わらずに常にその周辺を警戒するという役回りがTOKAGEの宿命ということになっています。こうした、常に緊張を強いられながらも、他の捜査班を陰で支えるような仕事はなかなかできるものではないでしょう。それでもか彼らのプロ意識の高さが、読んでいてビンビン伝わってくるところが今野氏らしい筆致の冴えだと思います。
事件はいわゆる企業誘拐というやつで、大手銀行の行員3名を誘拐して身代金10億円を要求するという大胆な行動に出る犯人を、捜査班が追い詰めていくというストーリーです。内容的には目新しいものがあるわけではありませんし、読んでいて「もしかして」と思うようになりますのでトリックだとか奇抜なストーリーなどは期待しない方がよいでしょう。
しかし、犯人と銀行とのやりとりや、捜査現場のさまざまな意見のぶつかり合い、それに新聞記者湯浅の地道な取材などが非常にリアルで臨場感にあふれていますので、読者をぐいぐいと引っ張ってくれます。自分は約2時間で一気読みでした。警察小説好きなら、読んで損はしない本だと思います。
このTOKAGEもシリーズ化してほしいなあと思いました。










ランキングもがんばります!
投票いただけるとうれしいです。

banner2[1].gif



posted by 曹源寺 at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | か行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月07日

書評90 鏑木蓮「東京ダモイ」

人事異動の季節ですね。今年もまた何事もなく過ぎていき、周りだけがドタバタしているのはちょっと哀しいようなホッとするような。。。


内容(講談社HPより)
第52回江戸川乱歩賞受賞作
男は帰還(ダモイ)を果たし、全てを知った。
極限の凍土・シベリア捕虜収容所で起きた中尉斬首事件。
60年間の沈黙を自らに強いた男が突如、姿を消した――。
風化する歴史の記憶を照射し、日本人の魂を揺さぶる感動作!







曹源寺評価★★★★★
「三年坂 火の夢」と同時に乱歩賞を受賞した作品です。タイトル、装丁ともにこちらの方が気に入ったので先に読んだ記憶があります。シベリア抑留のことは大人になってから何かの本で読んで知りました。それまでは全然知らなかったので、知ったときには恥ずかしささえ覚えました(受験で日本史をやらなかったことを今さらながら後悔しています)。
我が祖父は海軍将校だったと聞いていますので、大陸のことなどは親父も聞かされなかったのでしょうか。まあ、武勇伝ばかりで悲惨な話というのはあまりしないものでしょうけれど。
マイナス50℃の極寒の中で強制労働させられ、一日一食、夜は毛布一枚という生活で死なない方がおかしいわけで、6万人とも34万人ともいわれる死者が出たのは当然と言えましょう。しかし、自分の世代以下にこの話が伝わっているかどうか本当に怪しいものです。あの瀬島龍三もシベリア時代のことは一切黙して語らなかったといいます。死んだ人をむち打つことはしたくありませんが、沈黙も時には大罪であると言わざるを得ません。
そんな60年前の出来事にスポットを当てたミステリということで、非常に興味深く読むことが出来ました。ノンフィクションでは読みにくいテーマも、こうしてミステリに仕上げれば多くの人の目に留まってくれるという見本のような作品です。
本書のなかには俳句がいくつか登場します。これも鏑木氏が作成したオリジナルだということですが、殺人の証拠やこうした俳句などのエッセンスがストーリーにひと味ダシを加えたような働きをしてくれていまして、これが良かったですね。
ただ、ちょっとだけ冗長な展開や、緊迫感の必要な場面での書き込み不足などがみられましたのでもう少し期待したいということで★は3つ。









ランキングもがんばります!
投票いただけるとうれしいです。

banner2[1].gif


posted by 曹源寺 at 18:02| Comment(2) | TrackBack(0) | か行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月01日

書評84 貴志祐介「硝子のハンマー」

今日は土曜日のくせに朝からスケジュールがびっちり詰まっていまして、ついにブログ更新も途絶えるかと思いましたが、なんとか間に合ったみたいです。100回までは毎日いきたいっス。

内容(角川書店HPより)
エレベータに暗証番号、廊下に監視カメラ、隣室に役員。厳戒なセキュリティ網を破り、社長は撲殺された。凶器は。殺害方法は。弁護士純子は、逮捕された専務の無実を信じ、防犯コンサルタント榎本の元を訪れるが−−







曹源寺評価★★★★
本書は2004年4月に初版が登場したので、かれこれ4年が経過しています。貴志氏の筆の遅さは業界ではかなり有名のようでして、本書の前の作品はさらに4年前の「青の炎」です。最近ようやく「新世界にて」が登場していますが、フントに遅いですね。もっとガンガン描いて欲しい作家の一人ですが、こればっかりはしょうがないんでしょうか。
もともとホラーの分野でそれなりの地位を確立していた貴志氏がミステリにチャレンジしたと言うことで話題になりました。また、第58回の日本推理作家協会賞を受賞していますので、一応折り紙つきです。
実際に面白かったですね。ホラーな感じは一切排除されていますので恐くないですし、トリックもよくできていると思います。リーダビリティもさすが!という感じです。ただ、貴志氏の他の作品と比較しますと、「クリムゾンの迷宮」や「天使の囀り」でみせたあのビリビリとした迫力はあまりありません。フツーのミステリといいますか、よく出来ているなあという感想がぴったりくる作品だと思います。
主人公の「防犯探偵」こと榎本径という人物が、けっこう面白いキャラクターで登場していますので、彼を主人公とした続編に期待が高まっていたのですが、どうやら貴志氏にはその気がなさそうですね。でもやっぱり続編書いて欲しいなあ。









ランキングもがんばります!
投票いただけるとうれしいです。

banner2[1].gif

posted by 曹源寺 at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | か行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月29日

書評83 桂木希「ユグドラジルの覇者」

眠い。。。
平日は平均の睡眠時間が5.5時間くらいの日々が続いています。12時に寝て5時半に起きるという生活。日曜日も朝に「がっちりマンデー!」観たりしていますので、土曜日の朝が一番のんびりできます。それでも、息子のはしゃぐ声で起こされますので、いや、はしゃぐ声ならまだしも泣き声の方が多いか、とにかく時間を一切気にしないで寝たいです。


内容(角川書店HPより)
200X年、世界はかつてない勢いでネット経済へとなだれ込もうとしていた。米、欧州、アジア……各国の経済覇者がしのぎを削る。果して世界経済の支配権は誰の手に渡るのか!? 壮大なスケールで描く経済謀略小説。







曹源寺評価★★★★★
なんだか書店で目立っていたので手にとってみたのが2006年の秋だったか冬だったか。黒い本って目立ちますよね。第26回横溝正史ミステリ大賞受賞作ということで期待して読みました。
でも、結論から言うと「なんだかなあ」という感じでした。どういう話かといいますと、矢野健介という日本人と「ラタトスク」という謎のトレーダーが手を組んで、ネット銀行などのIT金融ビジネスの世界を牛耳ろうとするアジアと欧州の勢力と対決するという内容なんですが、これがどうにもよく分からない。自分はこれでもビジネスマンですし、金融の世界も全く知らないわけではありませんが、ストーリーが良く分からんのです。何でだろうと考えると、一つ思い当たったのが「人物を描くのはすごくうまい」けれど「物語を描くのはイマイチ」という作り込みになっているのだということでした。そう、読み始めは良いんです。ブラジルにいる矢野健介が登場して、これから何が始まるんだろうドキドキみたいな感じでスタートします。また、ハンナ・ベルカッツという女性が登場するんですが、彼女の養父が欧州金融界のボスだそうで、その家族関係なども詳細に描かれていましてその辺は惹き込まれてしまうほどうまいのですが、あとで読み返すとあまり本題とは関係ないんじゃないの、なんでこんなに書き込んでんねんと突っ込みたくなるような感じがしなくもないです。だから、全体としてはまとまっているようでまとまっていません。世界経済の覇権を握るのは誰だと聞かれても、じゃあ何で矢野健介はここまで大仕掛けをするの?って思ってしまうのです。
ボリュームを広げる場所と狭める場所を間違えると読むほうにとってはせっかくのストーリーが台無しじゃん!と批判されてしまう典型のような作品と言わざるを得ないでしょう。キャラクターの造形よりもストーリーの組み立てを重視したほうが良い作品に仕上がることが多いのではないかと思います。実際、東野圭吾氏などは人物像にあまり重きを置かないことがままありますが、それでも十二分に読ませる仕事をしていますね。キャラクターとストーリーがみごとにミックスした作品というのも少ないのかもしれませんね。










ランキングに参加しています!
投票いただけるとうれしいです。

banner2[1].gif

posted by 曹源寺 at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | か行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月19日

書評73 垣根涼介「ゆりかごで眠れ」

先日も書きましたが、道路特定財源じゃなくて自動車重量税の廃止を優先してやって欲しいと思うのですが、どうしてそういう議論にならないんでしょうかね。東国原知事と菅直人の討論もなんだか全然噛み合っていなくて失笑してしまいます。
日本はなんだかオワットルという感じでしょうか。こういうときにこんな本を読むと、日本という国を捨てたくなります。

内容(中央公論新社HPより)
愛は十倍に、憎悪は百倍にして返せ――壮絶な幼少時代を過ごしながらもコロンビア・マフィアのボスに上りつめた男・リキ。彼に纏わる人間達の凄絶な愛憎、そして生と死を描く書下ろし巨篇。







曹源寺評価★★★★★
垣根涼介氏のテイストを味わいたかったら、本書と「真夏の島に咲く花は」、それに「ワイルド・ソウル」の3作が良いかもしれませんね。どれが一番かと聞かれたら「ワイルド・ソウル」と答えますが、本書もなかなか良いですよ。特に、主人公のリキ・コバヤシが熱い。熱いです。リキは幼くして孤児になるのですが、持ち前の頭脳と度胸でコロンビア・マフィアのボスにまで登りつめます。コロンビアと日本を舞台にして、部下の奪還や裏取引などブラックな現場をスリリングに描いてくれました。
リキの言動には南米の明るさと言うよりも、日本人的なメンタリティが色濃く露出されていますが、それでもマフィアのボスとしての矜持みたいなものがあふれ出ていて魅力的なキャラクターに仕上がっています。「愛は十倍に、憎悪は百倍にして返せばいい」というセリフにはシビレました。また、部下や娘(本当の娘ではないが)に対する接し方などはマフィアのボスと言うよりは一人の人間としてグッとくるものがあります。
ラストはちょっといただけませんし、彼にはもっと面白いストーリーテリングができるはずですので、ちょっと点数はキツめです。でも、この一連のラテンシリーズに次回作を期待しますよ。南米やオセアニア系でこれだけの作品を描ける人はそうそういないですもんね。もっと読みたいッス。










ランキングに参加しています!
投票いただけるとうれしいです。

banner2[1].gif

posted by 曹源寺 at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | か行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月11日

書評65 黒藪哲哉「新聞があぶない」

朝10時まで寝るなんて超久しぶりでした。本当にこんなにのんびりした日はしばらくありませんでした。。その分、ヨメには迷惑かけましたが。


内容(花伝社HPより)
新聞界のタブーを暴く!
新聞社の闇を追う
新聞はなぜ右傾化したか?
読者のいない新聞=「押し紙」が3割、1000万部!!
異常な拡販戦争の実態──新聞購読申し込みで、商品券1万円とは!!
無権利状態の新聞販売店主 
日本新聞販売協会政治連盟を通じた、政治家との癒着──  
これで新聞の自由、言論の自由が守れるのか?







曹源寺評価★★★★
新聞業界の「押し紙」問題を積極的に追いかけているジャーナリストの黒藪氏が2006年に発表した著作です。押し紙問題はこの人なくしてはこれほどまでに注目されることがなかったのではないかと思うほど、積極的に取り組んでおられる方です(黒藪氏のホームページ「新聞販売黒書」は非常に参考になります)ので、内容は非常に濃いです。濃厚です。
新聞は「インテリが作ってヤクザが売る」とよく言われますが、本当にその通りの世界であるというのがよく分かりますが、黒藪氏としてはそのヤクザな部分である販売店側に非常に同情的です。なぜなら、押し紙によって部数をコントロールされていて、担当するエリア内でパイの奪い合いをするしか生き残りの道がなく、販売エリアを広げたくてもできない、押し紙を断ると露骨な嫌がらせがやってくる、なんて本当にひどい話です。生殺与奪を新聞社に握られている販売店の実態がこれほどよく分かる本は他に知りません。
あと、最近になって知ったのですが、上場しているテレビ局の親会社に相当する新聞社の場合、決算短信などで親会社の業績を公表することが義務付けられるようになったのですね。朝日新聞社(テレビ朝日)や産経新聞社(フジテレビ)などは業績が分かるようになりましたが、読売新聞社だけは1回出したきりで最新のものをホームページで見かけないんですがどういうことでしょうかね(しかも、持ち株会社の単体業績だけですよ)。証券取引法違反ですかね。まあ、そもそも、企業は決算公告を公表する義務が商法で決められていますから、商法違反であることは間違いないみたいです。コンプライアンスと騒がしい昨今で、自らの立ち位置を見誤っている新聞社の実態がここにもよく現れているみたいです。もう一度言いますよ、読売新聞社さん、商法くらい守りましょうね。










ランキングに参加しています!
投票いただけるとうれしいです。

banner2[1].gif

posted by 曹源寺 at 15:36| Comment(0) | TrackBack(0) | か行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月09日

書評63 河内孝「新聞社−破綻したビジネスモデル」

今日も寒いですね。パソコンの置いてある部屋にはエアコンがないので、オイルヒーターを持ち込んで書いています。
今日も息子はYouTubeで電車の映像を見て寝てしまいました。寝かしつけるにはこれが一番ですな。


内容(新潮社HPより)
潰れるか? 生き残れるか? 元大手紙幹部が明かす危機の実態。
新聞という産業は今、様々な危機に直面している。止まらない読者の減少、低下し続ける広告収入、ITの包囲網、消費税アップ、特殊指定の見直し――そして何より、金科玉条としてきた「部数至上主義」すなわち泥沼の販売競争は、すでに限界を超えている。いったい新聞は大丈夫なのか。生き残る方策はあるのか。元大手紙幹部が徹底的に解き明かす、新聞が書かない新聞ビジネスの病理と、再生への処方箋。







曹源寺評価★★★★★
毎日新聞社の常務取締役だった河内氏が新書を出したということで話題になった本です。河内氏は販売店改革を実行しようとしたら、反対勢力に邪魔をされて最終的に退任に追い込まれた経緯を持つ方ですので、本書を出された理由も恐らくその辺の内幕を暴露しようとしたのかなあと勘ぐっていました。
河内氏は新聞社OBにしては珍しく、例の「押し紙」問題に正面から取り組んでいます。本書でも押し紙問題は「ある」と断言していますので、興味深いところです(各新聞社は押し紙などないの一点張りです)。
たぶん、毎日に限らず、どの新聞社も押し紙を行っていて、それは社内でもタブーになっている。そして販売部という部署が聖域化してしまっているのではないかと推察できるわけです。これだけ読者離れが進んでいて、それでもなお現状の販売方法にしか頼れないというビジネスモデルが破綻寸前であるというのが本書の主張ですが、じゃあ、その処方箋は何かというと、毎日−産経の連携だというのです。読売と朝日に対抗できる第三極を形成して、販売店網などを整備するべきであるというのが恐らく河内氏の最も言いたいことではなかったのかと思いました。
折りしも、本書が出た半年後に日経−朝日−読売の3社が業務提携を締結しました。3社連合で販売店も再構築されるようなことになれば、毎日も産経もかなりやばくなるのは間違いないでしょうね。その意味において、河内氏の主張はタイムリーで的を射ていると思います。

しかしですね、個人的には全く賛同できんのです。そもそも毎日と産経では主義主張が正反対でしょうに。それに、毎日は産経にマイクロソフトとの配信サイト提携を奪われたわけで、社内でもそのことをうらみに思っている人がいるんじゃないですかね。
個人的には、毎日新聞社はもうなくなっても良いのではないかと思います。一度潰れていますし。もう全国紙と呼ぶには地方で負け続けていますし。
河内氏としては、親心として本書を出されたのだと思いますが、読者としては、毎日なんていらねえじゃん!と思うだけで却って逆効果だったかもしれません。









ランキングに参加しています!
投票いただけるとうれしいです。

banner2[1].gif

posted by 曹源寺 at 14:15| Comment(0) | TrackBack(0) | か行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月05日

書評59 神山裕右「カタコンベ」

おぉ、残業で遅くなっちまったわい。更新が途絶えるのも悔しいので、とりあえず適当に昔読んだ本をぶち込みます。


内容(講談社HPより)
リミットは水没するまでの5時間
洞窟に閉じ込められた調査隊が危ない!「贖罪」の思いを胸に、単身、救助に向かった青年を襲う「殺人者」の恐怖。
史上最年少24歳3ヵ月!江戸川乱歩賞受賞作

<選評より>
・物語の大半が洞窟の闇の中で展開されるという、なかなかに魅力的な枠組みを持った野心作。――綾辻行人氏
・ケイビングを取り上げた着想は面白いし、洞窟からの脱出劇はB級のハリウッド映画を観ているような感覚もあって楽しい。――井上夢人氏
・パワーと熱気に満ち、洞窟内でのパニックシーンは迫力にあふれる。――逢坂剛氏
・作者自身が物語を楽しみ、かつ読者をもてなそうという意気込みが随所から感じられた。――真保裕一氏
・他の作品からは感じられなかった「ワクワク感」があった。――乃南アサ氏







曹源寺評価★★★★
2004年、第50回目の江戸川乱歩賞を受賞した作品です。2007年の秋に映画「カタコンベ」が上映されると聞いてサイトを探しましたが、なんと同名の外国作品でした。この作品はまだ映画化されていないようですが、やろうと思えば出来そうな気がします。
舞台は洞窟でして、ちょっとホラーっぽいところがあったり、水没からの脱出という冒険もあったりで、エンタメ感満載の作品に仕上がっているところがとてもよいですね。
全国には洞窟が5,000以上もあって、日本は世界有数の洞窟大国だそうで。こういうのもマニアがいっぱいいそうですね。新しい洞窟を発見して、自分の名前をつけてしまったりするのも楽しいかもしれませんが。
本書はこうした薀蓄を垂れる場面が少しありますが、でもそれはほとんど気になりません。ストーリーは良く練られていると思いますし、登場人物の書き分けも下手ではありません。

(以下はちょっとネタバレ)読み進めていくうちに、少しずつ犯人が絞られてくるのですが、最後はこの2人のうちのどっちだ?という感じになってきます。この手法は悪くないですね。まあ、洞窟というある種の閉ざされた空間ですので、外部からの作用がありませんからしょうがないんでしょう。いずれにしても、全体としてよく出来ているなあという読後感でした。









ランキングに参加しています!
投票いただけるとうれしいです。

banner2[1].gif
posted by 曹源寺 at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | か行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月30日

書評53 幸田真音「バイアウト―企業買収」

JTフーズの冷凍餃子事件(これは事件ですよね)のせいで、なんだか、中国産冷凍食品がものすごいことになりそうな予感がします。
ほんまに、日本は大丈夫か?


内容(文藝春秋HPより)
企業買収で動向が注目される投資ファンドとのディールに、音楽会社の名前があがる。それは自分を捨てた父が働く会社だった……

金儲けを第一主義に、敵対的TOBなどで世間の注目を集める相馬ファンド。相馬との念願の取引にこぎつけた外資系証券会社の広田美潮だったが、買付を依頼された銘柄は、皮肉にも幼い頃自分を捨てた父の音楽会社だった。また相馬だけでなく他三社がTOBを仕掛けてくる異常事態発生。生き残りをかけた熾烈な戦いが始まった。
金儲けは悪か、企業の価値とは何かに著者が鋭く迫ります。経済に詳しい人は裏読みを、詳しくない人は企業買収の緊迫感を楽しめる作品です。

曹源寺評価★★★★★
これは経済小説です。ミステリではありません。でも、なんとなく手にとってしまいました。幸田氏の作品はそれほど好きでもないのですが、まあ暇つぶし程度に読んだというのがホントのところです。本書は率直に言うと、あまりスリリングではありませんし、サスペンスタッチなところもほとんどありません。全体的にのんべんだらりとした感じもしますので、ワクワクドキドキなところはほとんど皆無と言って良いでしょう。
氏はこの作品を通じて、何を問いかけたかったのかが良く分かりません。金儲けは悪というハゲタカファンドのような職業をバッサリ斬りつけるのか。会社の価値を決めるのは株主なのか、従業員なのか、それとも別の何かであるのか。そんなところは何となく見え隠れするのですが、その割にはヤマ場みたいなところがテーマとずれているような気もします。もう少しストーリーを何とかして欲しいです。登場人物の誰にも感情移入できないし、彼らひとりひとりの行動も描写が甘いし。。。幸田氏の作品はいくつか読みましたが、いつもいつも前評判にだまされているような気がしてきます。
あぁ、なんだか、書いていてどんどん悪口が飛び出てきますね。このくらいにしておきましょう。



ランキングに参加しています!
投票いただけるとうれしいです。

banner2[1].gif
posted by 曹源寺 at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | か行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月22日

書評45 島田荘司「帝都衛星軌道」

今日も株式市場は値を下げましたね。世界同時株安というのが現実味を帯びてきました。今年、景気が上向く材料って北京五輪くらいしかなさそうなのに、今からこんなに下げたら、五輪後はどうなってしまうんでしょうか。

内容(講談社BOOK倶楽部HPより)
正直言って、自信作です。――島田荘司

息子が誘拐された。犯人は身代金の受け渡し場所に山手線車内を指定してくる。事件の裏に潜む衝撃の真実!本格ミステリの最高峰がここにある。


曹源寺評価★★★★★
固定ファンの多い島田氏の、2006年の作品です。本書はちょっと変則的でして、表題の「帝都衛星軌道」の(上)(下)の間に、「ジャングルの虫たち」という短編が挟まっています。上が事件編で下が解決編みたいな感じですが、そこに挟まっているジャングルの虫たちも解決編の布石みたいになっているというわけです。これがまた、社会派と称される島田氏ならではのテクニックなのだろうと思いますが、こういうのはあまり好きではありません。
それに、島田氏の作品の根底に漂う冤罪事件とか死刑廃止とかの論調もあまり好きではありません。本書はなんとなくそんな風味を感じさせてくれますが、それでも多少はエンタメ感というか、純粋なミステリというか、まあ読みやすく普通に面白いという感じではあります。
身代金の受け渡しに山手線を使い、犯人との連絡にはコインロッカーにあるヘッドセットで応答するという手法ですが、なぜ山手線なのか、この車両にも前後の車両にも犯人らしき人物が見当たらないのになぜ電波が途切れないのか、などなど謎解きもけっこうイケてます。

実は、あまり島田氏の作品は読みこなしていません。御手洗シリーズなんかほとんど読んだことがありません。本書には御手洗が出てきませんので割りとスムーズに入っていけたのかもしれませんが。
小説の中の名物刑事って、実はよく知らないのかもしれないです。なにせ、小説デビューが古くないもんですから。いや、合田雄一郎とか棟据とかは知ってますよ。でもそのくらいかも。orz 情けない。たらーっ(汗)



ランキング始めました!
投票いただけるとうれしいです。

banner2[1].gif
posted by 曹源寺 at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | か行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月04日

書評27 黒川博行「悪果」

本日は中休みということで、一日家で過ごしました。明日は娘と息子をどこかに連れてゆかねば。

内容(角川書店HPより)
大阪今里署のマル暴担当刑事・堀内は、淇道会が賭場を開いているという情報を掴み、ガサ入れの準備を始める。その間に淇道会組長・鳥居の女・安東に、ほかに男がいることを掴んだ。開帳日の金曜日深夜、堀内らは賭場に突入し二十八名を現行犯逮捕。綿密な取調べから賭場での金の流れが明らかになっていく。そして堀内は、賭場に参加していた学校経営者と、安東の男を、経済誌編集長・坂辺を使ってゆすり始めた。だが直後に坂辺が車にはねられ死亡。堀内の周辺には見知らぬヤクザがうろつき始めた。堀内は内情を探るため坂辺の事務所へ侵入。しかし手がかりは得られず、逆に二人のヤクザに襲われて警察手帳を奪われてしまう。坂辺から預かったものと引き換えだと言われるが、身に覚えがないため坂辺の過去を調べ始めると、怪しげな学校経営者の影が浮上してきた……。警察ハードボイルドの最高傑作!

曹源寺評価★★★★
2008年の最初に読了したのはこの「悪果」でした。評判どおり、最近の警察小説の中でも出色の出来でした。2007年は本当に警察小説の当たり年だったわけですね。内容は角川書店さんがきちんとあらすじを紹介してくれていますので、いまさら細かく書くまでもないですが、前半のリアルなガサ入れのシーンも見事なうえ、後半に入ってからのスピード感あふれる事件発掘と刑事の悪徳ぶりが本当に読む人を飽きさせません。今里署の堀内とその相棒である伊達の軽妙な会話、伊達のサブキャラとしての存在感、ネタ元との微妙な駆け引き、そして巨悪へ立ち向かうスリリングな展開と、エンターテインメントの要素が盛りだくさんなので十二分に楽しめます。悪徳刑事の末路も見え隠れしますので、「正義は勝つ」という世界ではありませんが、「おまえは極道よりも性根が腐っとる」のコピーはハンパじゃありません。ハチャメチャな暴走劇ではないところが妙なリアリティを生んでいます。
黒川氏は大阪弁の刑事を描かせたら日本一でしょう。4回も直木賞候補にノミネートされながら、いずれも落選しているというのは何かの間違いではないかと思うくらいです。黒川氏ってデビュー25周年だそうで。自分が氏の作品を最初に読んだのは2002年くらいで、やくざを誘拐して身代金を奪うという「迅雷」が最初だったと思います。それまでは良く知りませんでした、スミマセン。この話もスリリングで、むちゃくちゃだなあと思いながらも、「やくざを誘拐したほうが金になる」というのは妙に納得したような記憶があります。
この「悪果」も大阪弁のテンポ良い会話に磨きがかかっていますし、騙し騙されのコンゲームのような要素も盛り込まれていますので、限りなく5つ星に近い4つ星ということで。



posted by 曹源寺 at 16:59| Comment(0) | TrackBack(0) | か行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月15日

書評7 海堂尊「ジェネラル・ルージュの伝言」

内容(宝島社HPより)
桜宮市にある東城大学医学部付属病院に、伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、一枚の怪文書が届いていた。それは救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという、匿名の内部告発文書だった。病院長・高階から依頼を受けた田口は事実の調査に乗り出すが、倫理問題審査会(エシックス・コミティ)委員長・沼田による嫌味な介入や、ドジな新人看護師・姫宮と厚生労働省の“火喰い鳥”白鳥の登場で、さらに複雑な事態に突入していく。 将軍(ジェネラル・ルージュ)の異名をとる速水の悲願、桜宮市へのドクター・ヘリ導入を目前にして速水は病院を追われてしまうのか……。そして、さらなる大惨事が桜宮市と病院を直撃する。


曹源寺評価:★★★★
これは「第4回このミス大賞」受賞の海堂氏が手がける『田口・白鳥コンビ』シリーズの「チーム・バチスタの栄光」「ナイチンゲールの沈黙」に続く第3弾ということで、楽しく読ませていただきました。やっぱり、脇役がいいキャラクターだと面白いですね。私はこのシリーズの白鳥圭輔が気に入ってます。ディベートやらせたら日本一、というキャラクターは「想像」できても普通は「創造」できないですよね。
あと、「チーム・バチスタの栄光」から始まるこのシリーズはちゃんと順番どおりに読んだほうがいいですね。私はこの後の「螺旋迷宮」から先を読んでいません(汗っ)ので早く読まねば。
そうそう、「チーム・バチスタ〜」が映画化されるそうで。おめ。メディアミックス路線はいいんですが、最近は面白いと思った小説がどんどん映画化されるので見てみたいものも結構出ています。でも、「犯人に告ぐ」のヤングマン巻島は豊川悦司で、「チーム・バチスタ〜」の白鳥は阿部寛で、「サウスバウンド」の上原一郎はまたまた豊川悦司で、京極夏彦の「魍魎の匣」にも阿部寛が出ていて、なんだかもう二人のオンパレード状態なのはいったいどういうわけでしょう?ちょっと変な人という役になると、この二人しかいないみたいな映画界には困りものですね。


posted by 曹源寺 at 13:49| Comment(0) | TrackBack(0) | か行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月14日

書評6 垣根涼介「真夏の島に咲く花は」

内容(講談社HPより)
日本から両親と移住してきた良昭、ガソリンスタンドで働くフィジアン・チョネ、父のお土産物屋を手伝うインド人・サティー、ワーキング・ビザでフィジーに来た茜。2000年のフィジークーデターを背景に四人の恋愛と友情を描く。「地上の楽園」を探し始めた男女の青春群像。

曹源寺評価:★★★★★
(以下、ちょっとだけネタバレ)
垣根氏の小説は「ワイルド・ソウル」や「午前3時のルースター」など、海外を舞台にした小説が得意だが、海外の中でもブラジルとかコロンビアとか日本人にあまりなじみのない場所が舞台なので、読むたびにその国の背景とか文化とか人種といったものがすごく勉強になる(自分が知らないだけ!?)。
この小説の舞台はフィジーだが、フィジーが元英国領だったことは知っていても、その人口の3割を同じ英国領だったインドからの移民が占めているということは、行ったことのある人以外はそうそう知られてはいないだろう。そして、フィジー人はのんびり屋が多く、勤勉なインド人とは相性が悪いとか、2000年のクーデターで諸外国からの反発を食らい経済が悪化したとか、こうした細かいことがきちんと背景に描かれているので話の中に引き込まれやすい。
「ワイルド・ソウル」の時も、最初の「アマゾン牢人」のくだりですっかり引き込まれました。あのテイストが垣根氏の持ち味だとしたら、この小説も多少は味わえるかも。


posted by 曹源寺 at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | か行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月12日

書評4 今野敏「果断 隠蔽捜査2」

評価★★★★
内容(新潮社HPより)
息子の不祥事で、警察庁から大森署署長に左遷されたキャリアの竜崎伸也。大森署管内で拳銃を持った強盗犯の立て籠り事件が発生、竜崎は現場で指揮を執る。人質に危機が迫る中、混乱する現場で対立する捜査一課特殊班とSAT。事件は、SATによる犯人射殺で解決したが……。吉川英治文学新人賞受賞作に続くシリーズ第二弾。

シリーズ第一弾の「隠蔽捜査」も面白かったけれど、この第二弾はもっと面白い。久々の一気読みでした。第一弾ではなんとなく、主人公の竜崎に感情移入できないところがあったけれど、第二弾はこのキャリア警察官の警察官たる矜持がよく滲み出ていて、それが読む人に伝わるような気がする。警察小説のなかではかなりのヒットだと思う。
作品中では「変人」のレッテルを張られている主人公も、読む人にとっては常識人に見えるということは、「警察の常識は世間の非常識」ということですかい。
今野氏は警察小説の書き手としてはベテラン中のベテランだけど、このシリーズが一番面白いと思うのは私だけ?





posted by 曹源寺 at 21:57| Comment(0) | TrackBack(1) | か行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
最近の記事
カテゴリ
過去ログ
検索
 
最近のコメント
タグクラウド
<< 2017年04月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
リンク集