ミステリ読みまくり日記 〜書評(ネタバレあり)

通勤時間に読む、日本のミステリとその他小説をとりあえず書き留める
 

2018年06月01日

書評901 麻生幾「秘録・公安調査庁 アンダーカバー」

こんにちは、曹源寺です。

日経の記事で、こういうやつがありました。

誰も得しなかった ビール官製値上げ1年の無力感(6/1日経新聞)
酒税法改正で酒の安売り規制が強化され、6月1日で1年を迎える。政府はスーパーや量販店などで採算を無視して安く売られるビール系飲料の価格を引き上げ、中小の酒販店を保護するのが目的だった。だが、実際に恩恵を実感する中小酒販店は少なく、規制の影響でビール離れの加速を招いた。今回の官製値上げで得をした者を見つけるのは難しい。(以下は有料につき)

大規模店舗が原価割れ覚悟で安売りを仕掛けるから規制しよう、ということで酒税法が改正されたのが2017年6月1日で、あれから1年が経過しましたが、この法改正で中小店舗の経営が改善されたかというと全然ダメでした。という記事です。
そもそもビール離れが激しくて、発泡酒、第3のビールとメーカーの改善努力が進みましたが、消費者はストロングゼロみたいな安くて簡単に酔える商品にシフトしてしまったわけです。確かに、自分も90円くらいの缶チューハイの消費量が増えたように思います。ビール好きなんですが、糖質制限中の晩御飯のお供にはちょっときついですね。

良かれと思って法改正したのに、何の効力もなかったという皮肉な結果になるのは珍しいことではありませんが、最も考えなければならないのはこうしたデフレ対策ではなくて、国民の実質所得を上げていくプランでありましょう。安売りを規制するのが無駄だとは言いたくありませんし、むしろ値上げして賃上げもして緩やかなインフレ状態を作り出してほしいなあと常に思っています。
ただ、所得が上がらないなかで税金だけは搾り取ろうとしている財務省が許せないですね。そもそも論になりますが、酒は酒税と消費税の二重課税になっていますから悪政の象徴と言っても良いくらいの悪手です。同じことはガソリンにも言えるでしょう。揮発油税に消費税。なんで税金に税金を払わなければならんのよ。
そういえば、先日はトヨタ自動車の豊田社長がこんなことを発信していましたね。

豊田・自工会会長、自動車税「ユーザーは高い税金」(5/18日経新聞)
日本自動車工業会の豊田章男会長は18日、報道各社のインタビューに応じた。2019年秋の消費税率の引き上げに伴い、自動車税制も見直される予定だが「日本の車のユーザーは世界(の主要国)で一番高い税金を払っている」と述べ、政府に国際水準への引き下げを働き掛ける。また日本のものづくりの競争力の維持には、国内生産で1000万台が重要との考えも示した。
自工会によると、自動車の関連税は取得、保有、利用で9種類と多い。豊田会長は「為替がどうなるか分からない中で、(保有コストの引き下げは)経営を支える糧になる」と説明した。一方、自動車税の一部は地方自治体の収入で「地方財源も重要だ。車業界と、地方財源の対立軸で議論されるのは残念」と述べ、税制の抜本的な見直しを求めていくとみられる。
(以下、略)

自家用車は確かに保有コストがバカ高いです。この税制にメスを入れてくれるなら大歓迎です。自動車税、自動車取得税、自動車重量税、ってなんやねんという感想しかないですもんね。横幅1.7メートルを境にしたナンバー制度も一体いつまでやるん?というくらい昔の産物ですが、役人どもはこうした現実の変化には目をつむりっぱなしです。

税金や補助金、分配金などの在り方によってマーケットが歪んでいくという事例はビールや自動車だけではなくて、ホクレンの買い取り価格のせいで慢性的に供給不足のバターとか、駐輪場が駆逐されて壊滅状態のバイクとか、iPS細胞研究よりもどこぞの私大社会学部に多く回っている科研費とか、ものすごくたくさんありそうです。時代の移り変わりについていけてなくて、あちこちで歪んでいる市場。これらを適正で公正な市場に戻していくためには、何よりまずお金の配分にメスを入れるべきであるというのは論を待たないでしょう。

ここまで書いていたらなんだか、中島みゆきの「世情」を思い出してしまいました(歌詞を書くとJASRACが飛んできそうなので割愛)。


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内容(幻冬舎HPより)
「これは…戦争だ! 」 「裏の外交」に暗躍する極秘組織・公安調査庁を舞台に 『ZERO』の麻生幾が放つ、ノンストップ諜報小説! 公安調査庁の分析官・芳野綾は、現場調査官である沼田から、武装した大量の中国漁船が尖閣諸島へ向けて4日後に一斉出港、 6日後の早朝には上陸して実効支配するという報告を受ける。しかし関連省庁はいずれもその情報を否定し、 沼田に情報提供した協力者にしてもダブル(二重スパイ)の疑惑が掛けられる。 綾の必死の分析を嗤うかのように、巧みに仕掛けられた壮大な陰謀がカウントダウンを始めた!


曹源寺評価★★★★★
インテリジェンス小説においては比類なきリアルシミュレーションで世間の話題を集める麻生幾センセーであります。15年以上前に上梓された「ZERO」は今も語り草となっていて、本書の紹介文でも「ZEROの麻生幾」という呼称が使われているくらいです笑
本書では公安調査庁の分析官を主人公にして、協力者からの情報を基に隣国(敵国)の動きを予測し、次善の策を用意するインテリジェンスの世界をリアルに描いてくれています。
しかも、本書では断片的な情報をかき集めながら、その隣国が企図するところはどこなのか?というミステリチックな動きがあり、なかなかに読ませてくれます。
たとえば、どこかの港で大量の食糧を積み始めた漁船が群れを成していたら。たとえば、老朽化し長期間係留していた原子力潜水艦が実はダミーだったとしたら。たとえば、隣国の軍が調達した食料品に大量の携行食が混ざっていたら。分析官はこうしたちっぽけで断片的な情報から事態を予測するわけですが、もしもその分析がまったくの想像であったり、あるいは協力者からの情報がでたらめだったりしたら、その予測もまたでたらめであるわけです。協力者がダブル、つまり二重スパイである可能性も否定できないとしたら、分析官としての力量を問われることにもなります。そういう意味では、彼ら(本書では彼女ら)は命がけの分析と予測を行っていると言っても過言ではないと思います。ましてや、その情報を基に防衛出動(!)の発令の是非を問うような場面にでもなればなおさらでしょう。本書はこうしたヒリヒリの現場を描いてくれています。
麻生幾センセーの著作を読むたびに思うのは、日本においても強力な情報機関の設置が望まれることと、スパイ防止法の早急な制定が必要であろうということです。本書は公安調査庁という秘密のベールに包まれている組織が主体ですが、内閣情報調査室や警察庁の警備局公安総務課とその下部組織、それに自衛隊内部にもある(のかな)調査部門などをひとつにして独立した権限を持たせるようにするべきなのかもしれません。
いずれにしても、

インテリジェンスの専門家をこれだけ緻密に描けるのは麻生センセーしかいない

のは間違いないところです。やや専門用語が飛び交い過ぎるきらいはありますが、この方が麻生センセーらしくていいと割り切って読むことが肝要かもしれません。





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2018年05月29日

書評900 雫井脩介「引き抜き屋 (1)鹿子小穂の冒険」

こんにちは、曹源寺です。

熊本市内で包丁を持った男が暴れ、警察官が駆け付けたところ男は警察官にも切りつけたため、警察官はやむを得ず発砲、男は病院に運ばれたが死亡したという事件がありました。

ニュースのタイトルがこれです。
馬乗りで何回も切りつけ…警官の発砲で死亡(日テレNEWS5/29)

時事通信はこのニュースにこんなタイトルをつけてきました。
警察官発砲、死亡はまれ=暴行陵虐致死などで付審判も―熊本発砲事件(5/28時事通信)

熊本発砲事件?
発砲は事件じゃねえだろうよ。なんだか非常に悪意を感じるタイトルですね。

上記のはYahoo!ニュースのページですが、29日の夕方には時事通信のホームページだけしれっと直していました。
警察官発砲、死亡はまれ=暴行陵虐致死などで付審判も

こういう印象操作をするのは本当に、本当にやめてほしいです。警察官は馬乗りになってきた相手に顔を刺されています。犯人は明確に殺意がありました。下から拳銃をぶっ放しても完全に正当防衛ですよこれ。
そもそも、警察官の拳銃使用について日本は厳しすぎます。こんな時でも県警は「拳銃の使用は適正だった」みたいな発表をしなくてはならないわけですが、それもこれもマスゴミがうるさいからです。警察官の拳銃使用を事件にするなっ!と言いたいです。
日本という国は犯罪者に優しすぎます。諸外国ではホールドアップさせて少しでも動いたら警察官に拳銃で撃たれます。反撃を絶対に許さないからです。いくら死刑が廃止されても犯罪現場では死刑が行われていると言っても良いくらいの状況ですから、死刑のある日本は拳銃を極力使用しない警察官の努力と犠牲の上に成り立っていると言っても過言ではないでしょう。どちらが良いのか?それは国民が決めることですね。大いに議論しましょう。


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内容(PHP研究所HPより)
社長交替の背後にヘッドハンターあり。ビジネス界の「かけひき」や「裏切り」をテーマに一人の女性の奮闘と成長を描くスリリングな物語。
会社を潰すのはヘッドハンターか!?
父が創業したアウトドア用品メーカーに勤める鹿子小穂(かのこ・さほ)は、創業者一族ということもあり、若くして本部長、取締役となった。しかし父がヘッドハンターを介して招聘した大槻(おおつき)と意見が合わず、取締役会での評決を機に、会社を追い出されてしまう。そんな小穂を拾ったのが、奇しくもヘッドハンティング会社の経営者の並木(なみき)で……。新米ヘッドハンターとして新たな一歩を踏み出した小穂は、プロ経営者らに接触し、彼らに次の就職先を斡旋する仕事のなかで、経営とは、仕事とは何か、そして人情の機微を学んでいく――。
かけひき、裏切り、騙し合い――。
『犯人に告ぐ』『検察側の罪人』の著者、渾身の新境地。


曹源寺評価★★★★★
どんどん遅筆になっていく雫井センセーですが、久しぶりにヒット作の予感です。
主人公の鹿子小穂はアウトドアブランド「フォーン」の取締役。父が創業したメーカーに就職したのは兄の突然の死去によるものだが、アパレル部門で力を発揮し周囲から認められる存在になっていた。「フォーン」は後発だが優れたデザイン力で高級路線へのシフトに成功していた。だが、外資系の後塵を拝していたことからM&Aで事業拡大を進め、そのための人材として常務取締役に総合商社出身の大槻を招へいしていた。小穂は大槻と衝突し、結果的に社長から会社を追われることとなる。小穂を救ったのはヘッドハンターの並木だった。
この(1)はヘッドハンターとしての小穂の活躍を描く中編3作で構成されていて、企業小説でありながらヒューマンドラマの色彩を強くしています。ヘッドハンターのお仕事をしっかりと描写していて、彼女たちの仕事ぶりがとても面白く「企業と人をつなぐ仕事」のやりがいと楽しさ、そして苦しさを見事に描き切っています。ヘッドハンターは多くの場合、マネジャーといってもボードに名を連ねる人、すなわち経営陣の候補を引っ張ってくるのが仕事ですので、まずはその企業経営ができる人たちと知己を得る必要があるわけです。小穂を引っ張った並木の場合は、エグゼクティブ向けの経営情報誌の編集長という仕事に就いていた人物という背景があったわけで、小穂は30過ぎにして取締役ではあったものの、横のつながりとしてはまだまだ希薄でありました。見習い的な仕事から始まり、徐々にヘッドハンターとしての面白さ、仕事の醍醐味を覚えていく小穂の成長が描かれていて面白いです。
企業と人のお話といえば、垣根涼介センセーの「俺たちに明日はない」シリーズがありました。あれはリストラ請負人の仕事でしたが、本書は「切る」だけでなく「生かす」仕事でもあるので、本書を読んでヘッドハンターになりたいと思う人は少なくないのではと思います。
そして、企業小説としてはアウトドアメーカーを題材にしたところも興味深いですね。世界的には「コールマン」や「L.L.Bean」などがありますが、日本でも「SNOWPEAK」みたいに高級路線を走るメーカーがありますので、「フォーン」は「SNOWPEAK」をモチーフにしたのかなとも思います。
そして、本書は(2)へと続くわけですが、そちらのタイトルが「鹿子小穂の帰還」となっているので

否が応にも期待が高まりますね。






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2018年05月25日

書評899 中山七里「悪徳の輪舞曲(ロンド)」

こんにちは、曹源寺です。

こんなニュースが出ていましたので。

23区内大学定員抑制 法律成立(5/25 NHK首都圏NEWS WEB)
東京一極集中を是正しようと、東京23区内にある大学は原則として10年間、定員増を認めないことなどを盛り込んだ法律が、参議院本会議で可決され、成立しました。
東京一極集中を是正しようと地方大学の振興や地方での若者の雇用創出を図ることを目的とする法律は、25日の参議院本会議で、自民・公明両党や立憲民主党などの賛成多数で可決され、成立しました。
法律では、東京23区内にある国立、公立、私立の大学では原則として10年間、定員増を認めないとしています。
ただ、高度な専門性を持つ人材の育成を目的に、大学院では定員増を認めるとしているほか、留学生や社会人などは対象から外しています。
一方で、地域活性化のため、地方の大学、自治体、企業の3者が協力して行う産業振興や人材育成の事業については、有識者が評価した上で、国が交付金を重点的に支給するとしています。
政府は、今後、交付金を支給する事業の具体的な選定方法を検討していくことにしています。


定員抑制については昨年の夏あたりに議論が噴出していたのですが、今年の2月に閣議決定され、本日参議院で可決、成立したという経緯です。
大学に限らずあらゆる分野において首都圏というか東京一極集中が進んでいるのは間違いなくて、もう通勤時間帯のラッシュは限界にきているのは東京にお住まいの方なら当たり前なのですが、だからといって昭和のように「国土の均衡ある発展」はもう望めないというのもこれまた明らかであります。
青山学院にせよ法政にせよ、なぜ大学は東京回帰したのか、という根本的な問いに対して、明確な答えが出されているにもかかわらずこういう訳の分からん法律が成立しているのは全く腑に落ちませんが、こうなると「地方にせっかく作ったFラン大学が潰れちゃうから」というまことしやかな憶測もあながち間違いではないのではと勘繰りたくもなります。

本ブログでは何度も書いていますが、「Fラン大学は潰せ」という主張に変わりはありません。まったくもって不要です。文科省とマスゴミの天下り先にかならず、数多くのモラトリアム人間を生み出すだけの施設です。国際教養大学のように、地方でも成功している大学はありますのでこうしたゾンビ延命のための政策はかつての統制法を彷彿とさせるだけであり、長期的な展望からすればデメリットの方が大きいと思われます。
東京一極集中の解消は大学の定員数の凍結ではなくて、テレワークの推進とか法人税率の低減とか別の施策があるはずですので、そちらで議論すればよろしい。大学の在り方はもっとトータルに考えるべきでしょう。
野党はこういう時に存在感を発揮しろよ、、、ホント使えねえわ。


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内容(講談社HPより)
悪徳は輪舞曲のように同じ旋律を繰り返すのか――
14歳で殺人を犯した悪辣弁護士・御子柴礼司を妹・梓が30年ぶりに訪れ、母・郁美の弁護を依頼する。郁美は、再婚した夫を自殺に見せかけて殺害した容疑で逮捕されたという。接見した御子柴に対し、郁美は容疑を否認。名を変え、過去を捨てた御子柴は、肉親とどう向き合うのか、そして母も殺人者なのか?


曹源寺評価★★★★★
贖罪の奏鳴曲』『追憶の夜想曲』『恩讐の鎮魂曲』と続く、御子柴礼司シリーズの最新刊です。御子柴自身は中山センセーの他の著作にもチョコチョコと出ていますので、「あれ、まだ4弾目?」という疑問も浮かんできてしまいますが、中山センセーのシリーズものの中ではおそらく断トツ人気ではないかと思います。元「死体配達人」の異名を取る少年犯罪者にして、医療少年鑑別所時代に司法試験を突破し弁護士になった御子柴礼司という、超異色なキャラクターが難事件の弁護で奇跡のどんでん返しを連発するストーリーですが、今回は実母である郁美の弁護をすることになります。
郁美が逮捕されたのは再婚相手を自殺に見せかけて殺した殺人の容疑です。実母とはいえ、事件後29年を経て再開した親子に普通の愛情などあるはずもなく、御子柴にしても他人以上に理解不能な人物に映っている郁美。本人は「殺っていない」と主張するが、実際のところはどうだったのか。。。
今回はトリッキーではなく、大どんでん返しでもなく、ある程度先の読める展開ではあります。しかし、これまでの御子柴とは異なる、冷徹一辺倒ではないところ、多少なりとも人間っぽさを残しているところ、捨てた(あるいは捨てられた)家族という名の絆が垣間見えるところ、そして過去の己の「死体配達人」としての罪に対して向き合わねばならなくなっているところ、などが突きつけられていくわけです。
しかしそれは御子柴がダーティーヒーローであるがゆえの宿命であり、

もしかしたらですが中山センセーの目論見であるのかもしれないですね。

前作でも御子柴の矯正教官であった恩師の弁護に敗れ、御子柴自身が(いくら捨てたとはいえ)己の過去に向き合わざるを得ない状況が描写されていましたが、本作においてもその傾向がより一層強くなってきました。本作シリーズの趣旨が、数々の事件を通じて御子柴が人間の感情を取り戻していく、というストーリーだとしたら、それはそれですんげえシナリオだと言わざるを得ません。
死体配達人事件はもちろん架空のものですが、リアルでは神戸児童殺傷事件を彷彿とさせるわけでして、ダーティーヒーローとはいえ主人公にまったく感情移入できないというのも本シリーズの特徴であります。そんな主人公にして被害者遺族のみならず、加害者親族への思いとか配慮といったものが本シリーズではあまり表面に出てこなかったのですが、ここへきてその辺のセンシティブな側面にもテーマが及んできているのは、いよいよシリーズの転機に近づいているのではないかとも思います。





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