ミステリ読みまくり日記 〜書評(ネタバレあり)

通勤時間に読む、日本のミステリとその他小説をとりあえず書き留める
 

2025年12月09日

書評1502 首藤瓜於「モンテスキューノート アガタ2」(2025/12/9)

こんにちは、曹源寺です。

高市政権になっていろいろなことが変わってきましたけれど、税とかその使い道といったところはまだ道半ばという感じです。それまでの財務省の圧政がひどすぎたので、ここらで転換していただかないと、庶民は干上がってしまいます。
今日は自動車関連税に関する話題です。

EVの車体重量に応じた課税案 政府「重くて道路傷めやすい」(2025/12/5共同通信)
政府、与党内でEVの重量に応じて課税する案が浮上していることが5日分かった。既存の自動車重量税とは別に新税とする方向。EVは燃料税がないため、ガソリン車との公平性を確保するのが狙い。ただ、自動車業界を中心に反対の声も大きく、議論は難航しそうだ。
電池を搭載するEVは車体が重く、政府は道路を傷めやすいと主張している。一方で、走行時の税負担がないことを問題視していた。
関係者によると、新税案はEVの所有者に年単位で「登録料」の名称で課税する米国の制度を参考にしているという。重量が大きくなるほど税も増える。オクラホマ州の例では、税額は日本円で約1万7千〜約35万円。

(以上)

環境にやさしいはずのEVですが、実はガソリン車と比較して重量がかなりあるため、舗装道路への影響が大きいというのがバレております。例えばテスラは普通サイズでも約2トンの重量がありますからね。ランクル並みですよ。
そこに目を付けたのが財務省です。自動車重量税とは別の名目で車体重量に応じた課税をもくろんでいるというのがこの記事ですが、たしかにガソリン車にはガソリン税などの燃料税がかかりますので、不公平感はあります。そのうえ、CEV補助金というのが政府と地方自治体から受け取れるというメリットもありますので、ますます不公平な状況と言えるでしょう。
ですが、よく考えてみると、そもそもCEV補助金というのは環境に配慮した自動車だから、というのが支払うための名目になっているのです。そこへきて、(道路)環境に良くないから新たに課税するとか言い出すものですから、何を言っているのかね政府は、ということになります。
だったら、CEV補助金などやめてしまえば良いのです。環境に良くないことは明白です。環境に良いと言って補助金を出しておいて、やっぱり環境に悪いから税金を課すわ、というむちゃくちゃな論理です。
この補助金の窓口となっているのは一般社団法人次世代自動車振興センターという団体です。これもう天下り団体でしょ、というのが見え見えですね。この団体のWebサイトを見ますと、車種によって補助金の額が異なるのですが、アウディのA8とかポルシェとかランボルギーニにまで補助金が出るようになっていました。アウディA8なんて車体価格だけで1,200万円越えです。こんな車買う人たちに補助金出したって意味ないでしょう。まあ、せいぜい12万円くらいしか受け取れませんが、税金の無駄遣いというのはこういうところにも隠されているなあと実感します。
百歩譲ってPEHV(プラグインハイブリッド)は許しますが、EVはガソリン車と比較して環境性能も走行性能も上回っているとは思えません。特に寒冷地においてバッテリー性能の劣化は命にかかわる問題です(スウェーデンは寒冷地のくせしてEV大国ですが)。2021年1月に福井県で発生した国道8号線の立ち往生、大渋滞は記憶に新しいところですが、EVで長時間の立ち往生に巻き込まれたら本当にタヒぬ可能性がありますよ。
高市政権になっても財務省はおとなしくなったわけではないんですかね。こういう、ばら撒いておいて後から課税するスタイルは利権を生むだけですから、本当にやめて欲しいです。

内容(講談社HPより)
『脳男』にも挑んだ超個性的ヒロイン!
被害者の思いがけない接点に隠された謎!
立て続けに起きた殺人事件の被害者となった
若い女性たちは片目を抉りとられていた――。
殺人者はなぜそんな残酷な犯行に及んだのか?
事件に動揺したレイチェルが姿を消した理由とは?
感情は厄介、数学は完璧。
若い女性がサバイバルナイフで刺され、顔を激しく傷つけられたうえに片目を抉りとられるという異様な殺人事件が立て続けに発生した。捜査本部で被害者の接点を探る青木一は何か助言を得ようと鵜飼縣とともに元精神科医のレイチェルの部屋に集まって事件の概要を説明したところ、レイチェルが異常なほどに動揺し、ワイングラスを取り落としてしまう。その時に漏らした言葉が気になってしかたがない縣は、彼女がかつて行った犯罪者の精神鑑定のカルテを調べるよう桜端道に指示して、十年数前に鑑定した凶悪犯が来日していることを突き止めるも、第三の事件の発生とともにレイチェルの失踪を知らされる……。
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曹源寺評価★★★★
警察庁の「与件統計記録分析係」に所属する鵜飼縣(アガタ)が猟奇的殺人事件に挑むシリーズ第2弾です。
今回は若い女性が相次いで刺殺されるという事件が発生、被害者はいずれも顔を切り刻まれ、片目の眼球を抉り取られるという猟奇的な殺人。
捜査一課の青木一は鵜飼縣に相談を持ち掛けるが、同席していた元精神科医のレイチェルが事件の概要を聞き激しく動揺、レイチェルはその後姿を消してしまう。
一方、被害者3名の共通項を探したところ、論文投稿サイト「モンテスキュー」に投降した履歴があることが判明。彼女らの論文の末尾には数式が書き込まれていた。
事件は謎だらけで、外国の事件とのかかわりや論文との関係などがまったく見えないまま中盤まで進んでいきます。しかしそこは全然退屈ではなくて、読みやすいのでグイグイと進んでいきます。終盤にかけてはFBI捜査官も登場してきてどんな展開になるのかさらに分からなくなりますので、ストーリー全体としてはまあまあ面白いのかなあと思います。
しかし、今回は縣の活躍というよりは部下の道君の活躍が光った感じですし、モンテスキューは全然関係ないし、美人姉妹の登場は唐突だし、で

面白みが半減してしまったような感じです。

縣のキャラクター(Tシャツに革パンとかド派手な衣装+数学が得意な超頭脳))が活かされているとは言い難い内容でしたのは、ちょっともったいなかったような気がします。
全世界のシステムにハッキングできる分析室は良いのですが、本人を追跡しようとしたら普通に宿泊場所(ホテル)に突撃すればよいのであって、いちいちクレカの使用履歴から居場所を特定する必要はないのでは?とかいうツッコミが入るのはご愛嬌ということにしてください。
アガタがこのままシリーズ化していくのか、それとも脳男こと鈴木一郎と対決させるのか、今後が楽しみではありますが、首藤センセーはもう御年69歳でありまして、やるなら早めにお願いしたいところではあります。

#モンテスキューノート
#首藤瓜於
#アガタ
#警察小説?
#ミステリ

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2025年12月05日

書評1501 石持浅海「「真」犯人」(2025/12/5)

こんにちは、曹源寺です。

片山さつき議員が財務大臣に就任されてから財政均衡主義が鳴りを潜め、積極財政へ舵を切りました。必要であれば国債発行も躊躇しないというものです。一方で、財政の無駄についてもメスを入れようとしています。
政府、無駄の削減で意見募集 年内にも、税制・補助金(2025/12/2沖縄タイムス)
政府は2日、租税特別措置と補助金の見直しに関する関係閣僚会議の初会合を首相官邸で開き、非効率な税制や不必要な歳出などの検証に向けて議論した。無駄の削減について、片山さつき財務相は年内にも国民から広く意見を募集したい考えを示し「総点検を行い、政策効果の低いものは廃止する」と述べた。
(以上)

共同通信が配信した記事と思われますが、沖縄タイムス以外の地方新聞は有料記事化していましたので沖縄タイムス社から引用しました。こんな小さな記事も有料化しているんだー。知らなかったなー(棒読み)。
沖縄はデニーのワシントン事務所に予算を組んだことを無駄遣いとしてきちんと追及しろよなー。

問題はこの記事の後段にあります『非効率な税制や不必要な歳出などの検証』について、『国民から広く意見を募集したい』としていることです。
国民はこれを待ち望んでおりました。どんどんやってほしいと思います。
まずは基金の見直しという話も出ているそうですが、個人的にはNPO法人の審査と認証の厳格化、補助金の見直しが必要だと思っています。
NPO法人は現在、約5万社が存在すると言われています。かつては「大雪りばぁねっと」のように、補助金で自宅のマンションを買い、高級クラブで遊びまくって湯水のように金を使い、最後は自己破産に至ったNPO法人があります。
現在でも本当に必要な活動なのか怪しい団体が散見されます。例えばLGBT活動支援を目的にしている団体。もう米国は共和党政権に代わりましたので、日本での共生支援などはだいぶ下火になりましたね。
あるいは、NPO法人のくせに(あえて『くせに』と書きます)役員報酬に2,000万円も支払っている団体があります。この団体はこれまで疑惑があちこちに吹き上がってもマスゴミさんが記事にしませんでしたが、先日は補助金で(きわめて安価に)借り入れた土地に建てた建物に対して、根抵当権を設定していたことが判明、このNPOが謝罪したという件がありました。ようやく悪事が世間に晒されたなあという印象ですが、まだまだ疑惑はいっぱいあるんですよね(書くと長くなるのでやめますが、身の毛もよだつ世にも恐ろしい疑惑です)。
なぜこうした怪しい団体が野放しになっているのかというと、元来NPO法人は内閣府の所管だったのですが、これが各都道府県に移管されているのであります。しかし、都道府県側は統一されたルールの下で許認可や審査、補助金見直しなどの経営チェックが行われているかというと、どうやらそうでもないらしいということになったわけです。ぶっちゃけ言うと、誰もチェックしていないのであります。
例えば、税金が入っていない業種でも建設業や宅建業というのは許認可制になっていて、建設業、工事業、測量業などは誰でも財務諸表の閲覧ができます。宅建業などは代表者のプロフィールも閲覧できます(今はもうできないっぽい)。それくらい経営の透明性を図って消費者保護に努めているのに、NPO法人に関しては開示請求でも黒塗りになったりすることがあるみたい(by暇空茜氏)ですので、一般市民から見ても不透明感が強い団体が多いとみられています。
こういうところにメスを入れてほしいとずっと思っていたのですが、果たして無駄を削減できるかどうか、高市政権には大いに期待します。自分はここを野放しにしてほしくはないと思っています。

内容(祥伝社HPより)
これ、だれが殺ったことにする?
エジソンさんを殺したのは、写楽さんということで。
芸術村存続のために練り上げた殺人のストーリーは、成立間近で、思わぬ事態に――!?
芸術家の卵たちが巻き起こす、魅惑の冤罪ミステリー
仕方がない。犯人になってもらおう。
アーティストを支援する山あいの芸術村に、九人の芸術家の卵と一人の居候、そして四人のスタッフが暮らしていた。ニックネームで呼び合うこの村で、ある日、スタッフのわたしは、発明家エジソンさんの死体を発見。殺したのは恋人で歌人の小町さんのようだが、彼女を犯人にしたくない村長さんは、わたしに、CGアーティストの写楽さんを「真」犯人にするよう指示する。無茶苦茶な要求に戸惑うわたしだったが、いつしか冤罪作りに夢中になって……。
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曹源寺評価★★★★
学校の跡地を改修して芸術家の卵たちを支援する施設にした「芸術村」。そこにはスタッフを含めて14人が共同生活を送っていた。芸術家たちはそれぞれニックネームで呼ばれていて、
ビール醸造家のクリコ
発明家のエジソン
建築家のライト
彫刻家のロダン
作曲家のバッハ
CGアーティストの写楽
歌人の小町
写真家の拳
洋画家のゴヤ
居候の書生
そして、主人公の「丁稚」。丁稚は小説家志望の芸術家の卵でもあるのだが、ある事件のきっかけに執筆活動を中断している。という感じで、本名はほとんど伏せられています。
ある日、エジソンさんが死んでいるのが発見される。傍らには手首を切って意識のない小町がいた。村長は小町が犯人であると思い、エジソンの死を隠す。それだけではなく、小町以外の人物を「真犯人」に仕立て上げようとする。村長は写楽さんを真犯人に仕立て上げようとするが、、、
中盤までは驚くほど退屈な展開が続きますが、終盤近くからストーリーが一気に動き出します。そして、主人公ではない人物が見事な推理を展開していくのですが、これが非常に面白いのです。
芸術家の常識は世間の非常識、というか、彼らが勝手に思い込んでいたものが次々とひっくり返っていくところは読者的にも騙されてしまった感があります。論理的思考で組み立てられたストーリーを、ごく一般的な普通の常識的思考でひっくり返していくという鮮やか過ぎる展開。これは石持センセーの新たな地平線を見たような気がします。
ただ、一方では

相変わらず、死体をほったらかして冷静に議論する人たち

の会話が見られます。これはもう「扉は閉ざされたまま」から続く伝統芸の領域ですね。
今回は事件が発生した後になって、彼女が犯人に違いない⇒彼女は精神的に病んでいるところがあるので逮捕されるのは良くない⇒だから別の人間を犯人に仕立て上げよう!?
もう訳わかんないですよね。こういうところにリアリティがまったくないので、石持浅海という作家に対するアレルギー的な反応を示す方もいらっしゃるようですが、個人的にはこうした特殊な環境を作り上げる石持センセー、嫌いじゃないです。

#「真」犯人
#石持浅海
#ミステリ

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2025年12月02日

書評1500 河合莞爾「共謀捜査U 天使は夜に舞う 〜警視庁生活安全部・真白春花〜」(2025/12/2)

こんにちは、曹源寺です。
2025年の流行語大賞が「働いて×5」ということになりました。
高市首相が10月4日の自民党総裁選挙の決選投票後に放った言葉であります。この言葉自体は賛否両論ありますが、大体において「否」の意見は的外れなものでありました。ですので、この言葉を好意的に受け止めた方が多かったのではないかというのが受賞につながった理由ではないかと思われます。

まあ、この大賞も本当に流行語と言えるかどうか微妙なところ(だってみんな使っていないですよね)ではありますし、流行語大賞自体もだいぶ形骸化してしまったのではやく終わりにしようという意見が多かったのですが、今年は「オールドメディア」「エッホエッホ」みたいにネットで使われている言葉も普通にノミネートされ、各方面からバランスよく指名されたのではないかと思われます。

個人的にはこの後に続く「今年の漢字」も高市首相関連になってくれないかと思っています。
そう、「高」という文字です。
インフレ続き物価「高」
初の女性首相「高」市総理大臣
中国の居丈「高」な態度
日経平均株価は初の5万円台と株「高」
夏の猛暑で平均気温も「高」め
ネット記事では「米」と「熊」が有力ということですが、熊って何よ。熊の実害意外になんもないじゃないの。

ということで、高市政権誕生から2か月が経過しようとしていますが、なんだかあっという間に国内の空気が一変したような気がしますね。あの石破政権とはいったい何だったのか、もう本当にいい加減にしてくれと思っていたのですが、様々なことが一気に変わっていきました。
緊縮財政から積極財政への転換
補正予算18.3兆円、国債11兆円発行もCDSに影響なし
ガソリン税と軽油引取税の暫定税率が廃止
検察庁が「不起訴の理由を積極的に開示せよ」と方針転換
東北大学、外国人留学生の学費を1.7倍に引き上げ
政府、基礎的研究への投資を大幅に拡充するよう検討を指示
中国にいちゃもんつけられたら中国人観光客が一気に減ってオーバーツーリズムが少し解消

高市首相はよく頑張っていると思います。
中国だけでなく、国内もテレビ新聞などがいちゃもんをつけようとあちらこちらで火種をばら撒いていますが、その内容も「『そんなことより』とは何だ。侮辱だー」「会食しないで引きこもっている」みたいなせせこましいいちゃもんなので、逆にオールドメディアの信用を失いつつあることがよく分かります。会食したらしたで「料亭ガー」と喚き散らすのが目に見えていますね。
それにしても、中国を怒らせたから撤回して謝罪しろみたいな発言を聞くたびに「中国に言えよ」と思うのは自分だけではないと思うのですが。日本人歌手のコンサートを突如打ち切って観客を締め出すようなことをやっている国家のどこを好きなんですかね。完全に独裁国家じゃないですか。ナチスだってここまでやっていないですよ。国内で専横があるとすぐに独裁国家だとギャーギャー言っている人たちがなんで現在進行形の独裁国家を褒めたたえ、味方するんですかね。本当に謎です。

内容(KADOKAWA HPより)
2ヶ月連続刊行!女性警察官×元構成員バディが社会の闇に迫る!
都内で高齢者をターゲットにしたトクリュウによる連続強盗殺人事件が勃発。一方春花は、新宿で起きた少女の死亡事故に疑問を抱き捜査を進めると、意外な事件へと繋がっていき――。
社会の闇に迫る、第2弾!
https://amzn.to/3KlwV2k

曹源寺評価★★★★★
2025年7月に刊行された「共謀捜査T」に続き、8月に本書が刊行されました。こういう立て続けに書下ろしが文庫になって登場というのはあまりお見かけしないのですが、業界としては当たり前にあるものなのでしょうか。
本書は警視庁生活安全課の真白春花が元暴力団若頭補佐の黒主泰斗と組んで事件を解決するというシリーズなのですが、春花は元警察庁のキャリアだったのが、ある事件をきっかけに退職し、それでも警察官という職業に未練があったので警視庁の警察官(つまりヒラ)からやり直しているという設定です。キャリアからノンキャリアという転身はありそうであまりお見かけしない設定ですね(自分が知らないだけなのか分かりませんが)。ノンキャリアからキャリアになるというのは日月恩センセーの「武本&潮崎シリーズ」が記憶に新しい(と言ってもだいぶ古い)です。キャリアなのに警部止まりというのが新宿鮫シリーズ、キャリアで失敗してしまった人が復活していくのが隠蔽捜査シリーズ、ですね。
あと、元キャリアということで注目していたのですが、SNSで自慢して一般市民を見下すような発言をして顰蹙を買ってしまったのが古野まほろセンセー(作品ではない)であります。
ただ、本書で春花が元キャリアであることについてはほとんど何も活かされていないですし、設定することに何の意味があったのかよく分からない状況です。単に職場から疎ましいと思われているだけなら、こんな設定に意味はないと思います。
本題に入りましょう。
今回は「トクリュウ」による強盗殺人事件から始まります。闇バイトで事件を起こした犯人を逮捕、首謀者とはトーク履歴が残らない専用のアプリで通信していたが、相手の正体がよく分からない。「ルシファー」と呼ばれるその人物を警察は追いかける。
また、新宿歌舞伎町の「トー横」では一人の少女が死んだが、春花は自殺で処理されたことに不満を覚え、自力で彼女に対する手掛かりを探す。歌舞伎町には「ルシファー」がいて、パパ活をしている少女たちの守護神になっているという。
元暴力団で今はフリーの暴力団員(そんなのあるのか?)をやっている黒主は、ルシファーの正体を探るべく動き出した。春花には捜査情報を教えるように詰め寄る。

トー横ネタとトクリュウネタは最早警察小説の定番になってきましたので、

リアルに描かれていてもあまり感銘を受けなくなってしまっております。
今回はルシファーの正体が意外だったというくらいで、他はあまり驚きも新鮮味もなかったです。それに、やくざと警察官がバディを組んで事件を解決に導くというユニークな設定に関しても、前作よりややスポイルされてしまっているような気もします。
つまらなくはないですが、目新しさに欠けるのかなあ。こういう作品にリアリティは不要で、もっとエンタメに走ってくれた方が盛り上がるのかもしれません。

#共謀捜査
#河合莞爾
#警察小説
#トー横

いつもご覧いただき、ありがとうございます。
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posted by 曹源寺 at 15:41| Comment(0) | TrackBack(0) | か行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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